“ペラペラはもうやめようよ”の続き。
冬休みに撮ってきたデータ。
文字通り耳にタコができるほど聞いた。
現行の英語教育の基準でいちばん“できる”学習者に当たるのは、間違いなくJ3だろう。
さすが帰国子女。
子どもの頃に身につけた発音にはかなわない。
本人も自分の英語に自信を持っているので、堂々と渡り合っていける。
さて。
それで話が終わるんだったら、私は留学もせずにたのしく暮らせていたんだけどねぇ。
“ペラペラ”の価値をちょっと横へ置いたら、大幅な順位変動が起きる。
J4は典型的な国産の英語学習者。
文法はしっかりしているので、中学でまじめに勉強してきたのかな。
発音・表現などは中程度。
語彙が弱い。
しかし。
J4の会話能力は素晴らしい。
相手の話を聞く姿勢。
あいづちを打ったり聞き返したりするタイミング。
いま話題になっているところの近くから自分の話を広げていくテクニック。
ことばだけに依存せず、なんとか話をつなげていこうとするので、相手もつい協力してしまう。
どちらかが受身では伝わらない、ということがわかっているのだろう。
被験者じゃなくて私の生徒だったら、ほめちぎってあげたい。