また英検。
“一生受からない”と思っていた一次をまぐれでパスしたので、遠慮なく2次試験を受けさせてもらうことに。
会場に近づくと、同じハガキを手にしている人がチラホラ。
やけに人が多いなぁと思ったら、全級同時進行で行われるらしい。
受付で級別に振り分けられ、3Fの待合室へ。
到着順に着席して、所定の用紙に名前や受験番号を記入する。
あいかわらず携帯電話には神経質で、電源を切った上で級ごとに色分けされた紐つきビニール袋に入れ、首からぶら下げるよう指示される。
信用ないねぇ。
開始時刻になり、係の人が前から順に2人ずつ連れて行く。
しーんとした待合室で、否応なしに緊張感が高まる。
後でわかったがこの係は2人いて、それぞれ1つずつ第二待合室を担当している。
係AがA室へ2人連れて行って10分ほどしたら、係Bが次の2人をB室へ連れて行くわけだ。
私は係の人が来た時点でもうすぐに面接が始まるのだと思っていたので、1Fの第二待合室へ通されたとき、ちょっと拍子抜けしてしまった。
少なからず気合を入れて待合室を出たのに、また待合室って。
受験生の都合はあまり考えてくれていないようだ。
2列に並べられた椅子に、係について部屋に入った順に着席。
また別の係が2人いて、交互に1人ずつ面接室へ誘導する。
係Cが1列目をC室へ連れて行き、係Dが2列目をD室へ連れて行く。
待合室の受験生は、前の人が面接へ行ったら席をつめる。
面倒くさいシステムだね。
いよいよ私の番になり、係の人に面接室を案内された。
ノックしてドアを開ける。
ネイティブと日本人の試験官が座っている。
…。
うそーん。
その日本人の試験官は、先日N大でお目にかかったM教授だった。
こんなことってありえないでしょ。
あのややこしい待たされシステムで、順番がひとつ違っていたら。
2人ずつ第二待合室へ運ばれる中で、私が後ろにまわっていたら。
はたまた駅から会場までの信号を待たずに駆けて渡っていれば。
試験官側は知り合いが受験することなど、想定も経験もしているかもしれないけど、シロートのこちらはものすごく動揺した。
おもしろいことが起きるように誰かが仕掛けてるとしか思えない。