久しぶりのTOEIC受験。
以前は定期健診と称して、年に一度は受けるようにしていたのだが、ここ4年ほど主に申し込み忘れが原因ですっかりご無沙汰していた。
その間に何か大幅な変更があったと聞いたような気もするが、結局確認する暇もなく受験の日が来てしまった。
席が後ろの方だったので、全体の様子がよく見渡せた。
会社員風の社会人と大学生が多い。
受験生のほとんどが男性だったのは意外。
リスニング対策として教室の管理が徹底されている点が、きっちりした日本人ならではだなぁと思った。
携帯の電源を切るのは当然のことだけど、「アラームで自動オンにならないように」には、なるほどーと思った。
ドアや窓は閉められ、「空調や換気扇の音がする旨」と「試験監督者が巡回する旨」を説明。
傘は倒れたときに音が出るのを防ぐため、「あらかじめ横にしておくように」との注意。
センター試験後にも必ず再試験のニュースがあるが、ちょっと神経質になりすぎだよね。
でもまぁその甲斐あって、リスニング試験はほぼ完璧な静寂の中で行われた。
試験前に咳やくしゃみをしていた人たちも、緊張しているのか息を止めているのか。
ご苦労さまです。
リーディングに入った途端、すぐ近くでカラスが鳴き始めた。
「アァー、アァー、アァー」
「アァー、アァー、アァー」。
これ、リスニング試験中だったら、試験監督はどうするのだろう。
運営委員が撃ちに行くのかな、とか思ったら、笑いそうになってしまった。
カラスは5分ほど鳴き続けて飛んでいった。
受験生に過保護な日本人を試すべく、ちょっかいかけに来たんだよね。
うふふ。
試験内容は厳しくなったような気がする。
問題数が多いのとテンポが速いので、どこかで足を踏み外すとそこから転落していってしまいそうだ。
試験終了後、大学生らしき男の子が「心が折れた」と言っていたけど、その気持ちはよくわかる。
次々と変わるトピックについていき続けるには集中力以上に切り替えの早さが求められ、まるで急ブレーキ急ハンドルの車に乗せられているようでとても疲れる。
私も終盤はかなり面倒くさくなった。
文法問題はあいかわらず少なく、単語などはむしろ易しくなったように思うので、難易度が上がったというよりは点数が取りにくくなったというところかな。
つまり改定前以上に試験テクニックが必要になったということ。
英語力とは別の問題。