ジャパニーズ“ミズギワ・タイサク”について意見を募集してみた。
外国や外国人と接点のある、日本またはアメリカ在住の日本人・アメリカ人の友人知人を対象に
・成田空港で機内検疫により新型インフルエンザ感染者を確認
・感染者と近くに座っていた49名を法律に基づき10日間隔離
・厚労大臣は「水際対策は功を奏している」と発表
・その後、感染の疑いが強い別の患者1名を確認
・この患者の“濃厚接触者”はすでに検疫をパスし入国済み
・政府は周辺乗客の特定を急いでいる
という情報(5/10現在)と新聞記事のリンクを送り、以下の質問をしてみた。
①日本のこの対応についてどう思いますか。
②濃厚接触者が10日間拘束されることについてどう思いますか。
③なぜ搭乗前に検疫を行うことができないのでしょう?
どれも貴重なご意見で大変勉強になった。
①について
「やりすぎ」という意見は思ったより少なかった。
概ね「警戒・用心おおいに結構」という見解。
「規模的にも島国という地理的にも、条件が揃っているからできることだ」という意見が。
確かに。
私としては、「最善は尽くすけど完全阻止は無理だよ。でも侵入を最小限に抑えることは大事だよ」ということを政府が早めに表明した方がよいと思う。
でないと国内感染者が確認されたときに、「無駄だったじゃん」と言うヤツが出てくるよ。
②について
①擁護派が多かったせいもあり、②は「妥当」というのが大方の意見。
「ウィルスを封じ込めるためには仕方なし」。
③について
「可能であれば搭乗前の検疫が望ましいが、実際には難しいだろう」という意見が多かったが、日本人サイドから「相手国の検疫は信用できない」という意見も。
納得。
今回の件も元をたどれば誤診だった。
でもなぁ。
やっぱり水際ってのは両岸にあるべきだよ。
感染者を特定し隔離して搭乗させることができれば非感染者を守ることができるし、停留にかかる費用もうんと抑えられる。
せめて出国させた側を相手に要請なり要求なり苦情なり出せないもんかね。
その他
「大した症状もないのに騒ぎすぎ」vs 「今後ウィルスが変異して毒性が強くなる危険性をもっと伝えるべき」。
ここは真っ向対立ですね。
回答者は住んでいる場所に関わらず、日本人なら日本側、アメリカ人ならアメリカ側と、母国のスタンスからこの件を見ている傾向があっておもしろいなと思った。
かくいう私もそうだし。
両側から見るっていうのは難しいのかな。
最後にこんなコメントがあったことも記しておきたい。
「忙しいし興味がないので、インフルエンザのことは何も知りません。意見もありません」。
ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。
【おまけ】
厚生労働省 新型インフルエンザ情報
内閣官房 新型インフルエンザ対策
WHO
H1N1 Flu Information