友美さん

大阪在住の友美さんは、東京に就職した研一さんと遠距離恋愛中。

お互い仕事で忙しいけど、なんとか時間を作って会っていた。
親友の夏子さんにうらやましがられるほどラブラブだった。

研一さんの同僚の黒木さんが彼女を募集しているというので、友美さんは、夏子さんと黒木さんをくっつける計画を立てた。
夏子さんが東京へ行った時に、研一さんが黒木さんを紹介することになった。

夏子さんが大阪に帰ってきたので、友美さんはウキウキして「どうだった?」と聞いてみたが、なんだか夏子さんの様子がおかしい。

週末に帰ってくる研一さんと会うのを楽しみに、残業もがんばる友美さん。
ところが金曜になって研一さんから「今週末は帰れなくなった」と留守電が入った。

凹んで帰る駅のホームで、友美さんは夏子さんが男の人といるのを見かけた。
彼氏でもできたのだろうか。

1週間が過ぎ研一さんから友美さんに手紙が届いた。
「嘘をついていた」「逃げていた」と言う研一さん。
あの日、東京で、急に来られなくなった黒木さんの代わりに、研一さんが夏子さんをディズニーランドなどへ連れて行った。
2日間ずっと一緒だった。
週末も「帰れなくなった」というのは嘘で、本当は大阪で夏子さんと会っていた。


これ、日本語の教科書に載っていた“友美さんの日記”(pp. 306-309)という練習問題。
まぁありがちっちゃぁありがちな話だけど。

この読みに続く、「研一はどうして嘘をついたのですか」という質問や、「二ヶ月後の友美の日記を書きましょう」という書き練習のものすごく淡々とした雰囲気が絶妙。

オトナな教科書だねぇ。

Banno, E. et al. (2006). Genki II: An integrated course in elementary Japanese (23rd ed.).
Tokyo: The Japan Times.

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