脳は繰り返しがお好き、と聞いたことがある。
決める練習を積んでいる人は短時間でさくさく決められるようになり、決めない習慣がついている人は何を決めてよいかもわからない。
よく見ようとする人はどんどん見えるようになって、見ないようにしているといつのまにか見えなくなっていく。
楽しい人には楽しいことがたくさん起きる。
苦しい人には苦しいことが付きまとう。
動く人は動くし、動かない人は動かない。
言い訳も努力も前進も怠慢も、思いやりもイジワルも勇気も弱気も、繰り返しているうちに慣れて上手になる。
ただ、それだけのこと。
やがて自然になって意識もしなくなって、それ以外のものなど存在しないような気がしてくる。
繰り返すことばかり続けていると、新しいパターンが現れたときに腰が引け、変化に足がすくむ。
とりあえずそのままにしておくことに慣れ、あきらめるのも上手になる。
イツモ、フツウ、ミンナ。
そんなものは本当にあるのだろうか。
脳の好きにはさせない。
あたりまえをぶっ壊す癖さえも、ぶっ壊していくんだ。