プラスチックのバツンてなってる梱包のやつ。
正式名称があるのだろうが、素人の私には知る由もない。
家電屋さんなんかで見かける、あらかじめ商品のかたちに凹凸をつけた硬い透明のプラスチックのパッケージ。
商品と説明書等をカポッと挟むようにして半分に折り、3辺をラミネートみたいにして接着したやつ。
中身が動かないように固定されているので、流通の間に商品に傷をつけることがない。
緩衝材を入れたりグルグル巻きにしていたら、もっとかさばるし手間もかかる。
軽量でおそらく安価。
それで普及しているんでしょうよ。
でもね。
開けるの大変よ。
パッと見は手でも開きそうなんだけど、実際にはぜんっぜん無理。
刃がダメになっちゃうんじゃないかと思いつつ、仕方ないのでハサミを使う。
記憶に新しいところでは、裁断機がそれに入っていた。
カッター盤に紙を押える定規みたいな部品がついていて、その上に刃を滑らせるためのグリップがついている。
わかります?このデコボコ感。
ありえないのはヤツののりしろ。
くっついてるところの幅は5mmぐらいしかなく、際っ際のとこからもう凸ってるから、ハサミがうまく入らない。
刃先で切り込みを入れて手でひっぱっても、ヤツはビクともしない。
カッターもダメ。
特にヤツの上部の、陳列用と思われるひっかけ穴部分などは、厚くなっていてちょっとずつしか切れない。
で、ギザギザになってしまうのだが、そこがプラスチックの棘となって手に刺さる。
痛い痛い。
やっとの思いで1辺を切って、そこをきっかけにガバッといけるかなと思いきや、あとの2辺がガッチリ止まっているので切り口には隙間もほとんどできない。
どういうことやねん。
開く気はあるのか。
もういい、裁断機、お前はずっとそこにいろ。
一枚も紙を裁断することなく、一生そのプラスチックに守られとけ。
文句があるなら自分で出て来いや。
…ってそりゃ言いたくもなるよ。
今日はフラッシュドライブ。
またヤツに入って来たわけですよ。
どこから切ってやろうかと裏側を見ると、半円のような切り込みと点線みたいなのがついている。
言ってみればお菓子の外装フィルムについている赤いヒモみたいなもんだ。
ああ、ようやく“あけくち”がついたのかと。
改善されたのかと。
半円を起こしてひっぱったら
点線に沿ってこれが開いてくるんだねと。
びっくりするよ。
ぴったりパックされすぎて、半円のところが起き上がらない。
押すとわずかに凹んで色気を見せるのだが、点線に影響するほどは凹まない。
で、こっちへ来る気配は一切ない。
何がしたいねん。
結局ハサミでギコギコ開けた。
あれはないわ。