えんぴつ

子どもに鉛筆を使わせるのには、ちゃんと意味があったんだね。

日本語のことで相談があり、K先生のオフィスを訪ねた。
話題のひとつがたまたま今日のテストに出ていたとのことで、学生の解答用紙を見せてもらった。

アメリカ人学生たち、日本語の字が上手。
私はK州でTAをやっていたとき、宿題やテストなどを山ほど採点したが、それとはぜんぜん違う。

字がきれいですねーと言ったら、「そうでもないのもいますよ」とおっしゃいながら、K先生は惜しげもなく企業秘密を明かしてくださった。

「1年目でうるさく言うんです。こういう鉛筆を使わせて」。
一見したところなんの変哲もない普通の鉛筆。
「シャープペンシルでは筆圧が足りないから」。

へー!
きちんとした字を書かせるポイントは筆圧ですか!
そういえば私も英語を書くときは、かなり力を抜いて軽く書いてます。

「そうでしょう?英語はさらさら~でもいいけど、日本語の文字はそれではダメなんです」。
なーるーほーどー。

「鉛筆の持ち方もこっちの学生は習ったことがないから、変な握り方をしていて筆圧がうまくかからない。鉛筆に取り付けて持ち方を矯正するグッズもあるんですよ」。
ほぉぉ、お箸みたいですね。

それで思い出した。
最初にボールペンでお絵かきを覚えたGちゃんは、筆圧の加減がわからず、次のページにくっきり写るほど強く書くクセがついてしまい、鉛筆に替えたらボキボキ折ってしまうと聞いた。

シャーペン(←死語?まだ健在?)ほど弱くなく、ボールペンと違ってある程度のところで折れる。
鉛筆を使うことでちょうどよい筆圧が身につき、字がきちんと書ける、というわけか。

目からウロコ。
いやぁ勉強になった。

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