私、日本語、ペラペラっすよ?
P教授とのミーティングで、新しく入った日本人学生のことを聞いた。
「emiとつないでもいいかしら」とおっしゃるので、どうぞどうぞ、ということになった。
で。
「emiは日本語話すわよね?」と聞かれたので、ふざけて「まぁ一応」と答えた。
うっかりしていたがP教授は外国にほとんど興味のない人。
アメリカ人の場合、全員が英語を話すとは限らないし、あとから考えればなるほど、なのだけど。
要するに冗談と取ってもらえなかった。
「そう…。彼女はあまり英語が上手じゃないから、日本語ができる人の方がいいかしら…」と。
いやいや、ちゃんとできますよ。
「あら、そうなの?」。
そういえばプロフィール的なことをP教授にお話しする機会が今までなかった。
「日本に家族はいるの?」
はい。ていうか日本にしか家族いません。
「ご両親は英語を話す?」
いえ、まったく。
「ああ、じゃあemiは本当に日本語が話せるのね」。
P教授の頭の中にいる“日本人”って、どんな民族なんだろう。
そのあとSに誘われてあるランチ会合に参加。
「日本人が何人か来るから」と聞いていた。
会場に着いてSの友人を紹介されたりして、しばらく周りの人としゃべっていたら、知り合いの日本人Kさんを見つけた。
お久しぶりです!こんなところでお会いするとは。
と、日本語でご挨拶したら、近くにいた別の日本人Yさんに、”Oh you speak Japanese very well”と言われた。
日本語を褒められちゃったよーと言ってウケたりしていた。
さらにしばらくしてKさんと話すチャンスがあったので日本語でしゃべっていたら、先ほどのYさんに「えぇ、日本人だったの?」と驚かれた。
ナニジンだと思ってたんですか。
ガイジンが混ざってるのが普通すぎて、訳がわかんなくなってるよ。
私も見分けるのはあまり得意じゃないし、別にいいけどね。
アメリカは不思議な国だよ。