試験前日。
「受ける方が楽だ」と思うことになるなんて。
先週の授業以降、Blackboardやメールで質問がぱらぱら届いた。
もっと質問攻めに遭うのかと覚悟していたが、そうでもなかった。
良いのか悪いのか。
センセイの定番「ここテストに出るぞ!」は、教える人として無責任だし、生徒に対しても学問に対しても失礼だと思うので私は使わないんだけど、この期に及んで的外れな質問をしてくる学生には“出る・出ない”を示してあげたくなってしまう。
「そんなとこに時間を費やしているくらいなら、いっそ明日に備えて頭を休めた方がいいよ」と言いたくなる。
が、グッと飲み込んで聞かれたことに淡々と答える。
いいところを突いていて、いわばヤマが当たっている学生というのは、あんまりギリギリでの質問はしてこないのかも。
試験問題については、あらかじめポイントをリストアップして授業に臨み、ディスカッションの運びに応じて選別しておいた。
なので先週までに材料は揃っていたのだが、学生の理解が適切に引き出せるように質問の仕方を工夫しようと思うと、問題作りにも結構時間がかかった。
たとえば『AとBはどこが違いますか』とだけ聞いたら、解答の許容範囲がずいぶん広くなってしまう。
『AとBはどちらもXを利用しますが方法が違います。違いを対比させる例を挙げ、それぞれの方法を説明しなさい』としておけば、理解がどこまで到達しているか測りやすくなる。
それにしてもこの試験で試されるのは、ここまでの私の授業内容およびクラス運営なのだなぁ。
うー。大丈夫かなぁ。
胃に来るぅ。