メールの送り方に注文をつけることについて。
ある忙しそうな人にちょっと聞いてみたいことがあったんだけど、彼の規定に当てはまらないメールは読んでくれないそうだ。
連絡手段はメールしか受け付けない。
件名が不明確なものは削除される可能性が高く、返信がなかったら削除されたものとして件名を改めて再送信してくれ。
ちなみにメールは平日しかチェックしない、と。
他にも細かな指定が書かれているので、たとえ第1通が見事に彼の元へ届いても、その後のやりとりを発展させるにはいくつもハードルがありそうだ。
そりゃ、わからなくもないんだよ。
無名の私にでも毎日数十通のメールが届く。
事務関連・担当クラス・受講クラス・学会関連・仕事関連など、仕分けしておかないと受信箱が散らかってしまう。
読み返す暇もないので、なるべく開封したらその場で返信するようにしているが、うっかり返事しそびれて他のメールに埋もれてしまうこともある。
ただの学生である私でもそうなのだから、この偉い方のところなんて、それはもう大変なことになっているのでしょう。
無駄は省きたいし邪魔はされたくないし、「こうしてくれるとよりよく対応できるから協力してほしい」という気持ちもわかる。
でもさぁ
なんかちょっと違うんじゃないかな。
「私の方針に沿えないなら連絡して来ないでください」なんて横柄なことを、不特定多数に堂々と発信するって、なぁ。
学者がどれくらい忙しいかを一般の人が想像できないのはものすごく当然だし、それを責めることはできないでしょう?
英語もずいぶんおできになるようだけど、国際的な学者の多くは外からの依頼や情報に対しもっとオープンだと思うよ?
そちらにとっては何百分の1でしかないメールでも、送る側にとっては1分の1通なんだよ。
それを見もしないで「要りません」と断るって。
こういう人がどんなふうにして“コミュニケーション”を研究して教授していらっしゃるのか、それはそれで興味深くもあるのだが、いかんせんコンタクトをとる気が失せた。