レッスンプランについて。
初めて“エーゴのセンセー”になった時は、レッスンプランの存在すら知らなかった。
大変自由な社風だったので、基本的に好きなようにやらせてもらっていた。
唯一、授業を記録するためのノートがあったが、レッスンの内容をメモ書き以下にざっくり書いたり、それすら書かなかったり。
良く言えばアドリブ力が鍛えられたが、要するにプロとしてはいいかげんなものだった。
レッスンプランと出会ったのは、日本語教師になろうとしていた頃。
ある学校の面接に通って、実技試験を受けるにあたり、レッスンプランを提出しろと言われた。
なにしろ↑の経験しかないので、「何をやるかが伝わればいいのかな?」ってかんじで気楽に提出したら、ものすごく困惑された。
たった数年とはいえレッスンプランも書かずに“センセー”をやっていたことに驚かれ、見かねてレッスンプランの見本をコピーしてくださった。
採用試験はもちろん落とされたけど、とても親切な対応だったと思う。
TESOL(英語教育)の修士課程に入ってからは、レッスンプランを山ほど書いてきた。
実習などで実際に使ったものもあるが、プランのためのプランもたくさん書いた。
レッスンプランというのは、この授業で何を教えるか、教えたことにより生徒は何ができるようになるか、…というような目標を立てて、それを基に何分かけて何をどのタイミングでやって、最終的にどこへ持っていくか、というのを書いた授業計画のこと。
用途によっては他に、州の指導要領やカリキュラムなど、より大きな目標のどこにこのレッスンが該当するか示す場合もある。
レッスンプランを提出し承認を受けてから授業に臨む。
授業後は予定通りにできた・できなかったことを書き込み、完成したレッスンプランを再度提出する。
しっかりしたレッスンプランが書けないと、たとえ単発の授業がうまくいっても、長期間での学習効果やコースとしての成功は望めない。
臨機応変な現場能力を生かすのはその後だ。
ところで私はレッスンプランが染みついているのか、日常生活でも“何時に何をやって”みたいなのをしょっちゅう書いている。
まぁ忘れっぽいってのも大きな理由だけど。
通常は週割りだけだが、切羽詰ってくると日割りも書く。
今週はブレイクなので、誰かと会うとか冷蔵庫の野菜をいつ使うとか、そんなプランが中心になっちゃってるけど、これはちょっと油断しすぎ。