出発

地元空港にて。

チェックインで思いがけず手間取った。
荷物の個数や行き先を確認、「ここに置いていい?」「重いわね」など、やりとりを交わして、最後に「Lockはしてないわね?」と聞かれた。

ロック…?

「Lockしてある荷物は預かれないのよ」
ロックって何?
「Lockは…こういうスーツケースのLockよ」
ロックという機能があるの?
「機能というか、LockはLockよ」

知らない英語だ、と思ったので、わかりません、ときっぱり言うと、係員は困ったような顔をして、「つまり…Unlockしなくちゃならないのよ」。
その言葉でやっと回線がつながった(なんでやねん)。
おぉぉ、アンロック、ロックね。
ロックはしてないです。ごめんごめん。
係員、苦笑い。

続いて手荷物検査で引っかかった。
「これキミのバッグ?」と聞かれた瞬間に、いつもの癖でうっかりペットボトルを入れていたことを思い出した。
「あぁ!水だ!」と言うと、大アタリ、と言わんばかりに大きくうなづいて、「どうする、これ?」と聞かれた。

新品の満タンを没収されるのはもったいないので、ちょっと飲ませてもらうことにした。
ぐびぐびぐび…。
急いで飲んでいると係員のおっちゃんが「フライトまで時間あるんだろ?そこに座ってゆっくり飲んでいきなよ」と、ボディチェック後に靴を履くためのパイプ椅子を指す。
もうひとりのおっちゃんも、「2-3時間なら俺らもつきあってあげるから」と乗ってくる。
黙って首を横に振り、飲み干したペットボトルをぐいっと差し出して捨てる。
おっちゃんたちがわっはっはーと笑う。

発着モニターの前に立っていると、制服姿のでっかいにーちゃんがカツカツ歩いてくるのが目の端に入った。
と思うやスススッと寄ってきて、私の横にピッタリくっついた。
びっくりしてにーちゃんを見上げると、私と同じポーズをとって澄ました顔をしている。
んもー驚かせないで、と言うと、「ぼーっと見てるからさ」と笑われた。

誰がどこからどう見ても、ボケボケな顔してるんだろうな。

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