弱音

「みんなが期待するほど、僕はうまくない」。

謙虚なんて生やさしいものじゃない。
この人は本気でそう思い続けることができるのだと思う。

「僕はうまい」と思ってしまえばうんと楽になるのに、それをしない。
自信を持たない、という選択。
誰にでもできることではない。

さらに、それを言えない環境に自ら身を置き、耐える。
とんでもない艱難辛苦フェチだ。
もう感覚が麻痺しているから、練習の大変さなど気にならないのではないだろうか。

その人の親はすべての褒め言葉を他人に任せて、ただ「逃げなかったこと」だけを認める。
こういうのを絆というのだろう。

強い人だなぁ。

「弱音」への2件のフィードバック

  1. 誰の話か分からないけど、その人は、私からみたらとても潔くてかっこいい。
    その人の親も、とっても素晴らしい。褒めて育てよというけど、じっと見守ることの厳しさや愛情は何にも勝ると思う。

  2. >sayu
    楽を選ばない親子なのでしょうね。
    つい助けたり優しくしたりしたくなるときもあるでしょうに。
    本当に子どものためを思えばこそ、ぐっと我慢、なんだろうなぁ。

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