我が子のように思うって、どういう気持ちなんだろう。
なぜかここ数年、「emiは私の娘みたいなもの」と言われることが増えてきた。
子どもの頃から、友だちの親や伯父伯母とも仲良く話していたし、年齢の離れた人とおつきあいするのに抵抗がないのは最近になって始まったわけではないのだが、“親代わり”みたいなオファーはあんまりなかったと思う。
つまり“育てている子”としては人気がなかったが、“育った子”として売れるようになってきた、ということだろうか。
子ども対大人のうちは混乱を招くから、大人同士でしか言わないのかな。
何にしてもありがたいことだ。
他所の子を“我が子のように”思うって、子育て真っ最中でもなくはないんだろうけど、単純に忙しくてそれどころじゃないかもしれない。
子育てを卒業すると、親心の対象が広がるのだろうか。
すばらしいね。
親はいったん引き受けたら終わることはないけど、役割は確実に変化していく。
親心の円熟期と子離れが重なるというのは、なんとも切ない事実だ。
どんなに子ども好きでも、親の役は経験者でないとできない。
私にできるのは子役だけ。
謹んで、喜んでお受けします。