TPO

テーブルの上のバナナを見て考えた。

¥100ショップ出身の木製バナナスタンド。
よくあるステンレス製よりかわいげがあって、気に入っている。

ふと見ると、吊られたバナナが地に着いてしまっている。
位置によってかろうじて浮いているのもあるが、全体的につま先立ちみたいなことになっている。

日本のバナナを想定して作られてるんだもの。
まさかグァテマラ産の20cm超の怪物バナナを吊らされることになるとはねぇ。
私はせいぜい5本ぐらいの房しか買わないけど、スーパーで見るあの巨大グローブみたいな塊だったら、重さでフックが落ちてしまいそうだ。

無理やり連れて来られたバナナスタンドは気の毒以外の何物でもないが、自分の意志で動けるはずの人間も、同じくらい融通が利かないことがあるなと思った。

会社のエライ人がレストランの客になってもエライまま、とか。
社会人なのに学生のまま、とか。
親なのに子どものまま、とか。
若作り、とかも、かな。

そこで留まっていたいという気持ちはわからなくはないけど、許されないことってあるんだよな。

TPOっていう名作な日本語があるね。
Timeは“時代”とも解釈できる。

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