先月知り合ったばかりのLが病気だと聞いてお見舞いに。
友人の引越を手伝いに行った際、大量のホコリとアスベストを吸ったせいで、一時、呼吸困難になって救急で運ばれたそうだ。
1週間ほどの間にLはずいぶんよくなって、少しなら外出もできるようになっていた。
ときどき呼気に音が入るけれど、食事にも会話にも問題なし。
やっぱり電話やメールでは様子がわからない。
元気そうな顔を見て安心した。
同居人Jと愛犬L、さらに友達でL宅の庭(造園)や家の改築をしているというSと、テラスでお茶会となった。
「で、君たちはどこで知り合ったの?」とSに聞かれた。
まずはKさんを通じて私とHが出会い、いろいろあって一緒に仕事をするようになったこと。
ひょんなことからHとLの食事会に同席させてもらったこと。
そしたら偶然にも車で7分ぐらいの近所に住んでいたこと…を話しながら改めて不思議なご縁だなぁと思った。
私としては久しぶりに自分の専門や日本について興味を持って聞いてくれる人たちと話ができてよかった。
そういえばPhDに入ってからというもの、学校で自分のことを話す機会がほとんどないのだ。
だからクラスメートがどんな研究をしているのか、お互いよく知らないまま過ぎていく。
アメリカの教育や哲学を議論する場で、外国が話題になることはめったにない。
考えてみたら一時帰国中も、専門について話す機会はないに等しかった。
内容があまりにもマニアックだし長くなるので、たいていの場合「英語教育です」ぐらいがちょうどいい。
説明することで頭の中が整理され自分の理解も深まる。
アメリカに来ることになった経緯を話していたら、自分でも忘れていたことを思い出した。
こういうのを原点回帰っていうんだろう。
Sの造った素敵な前庭を眺め、Jのいれたお茶を手に質問に答えていくのは、授業でChallengeされている時の受け答えとはまるで違う。
そうかぁ私はこういうふうにもしゃべれるんだったな。
短い時間だったが充実した良いブレイクになった。