人類は絶滅する、と、子どもの頃からずっと思っている。
地球が生まれて46億年。
恐竜が繁栄したのが1億6500万年ほど。
人類はほんの最近になって登場した。
予定どおり自ら陣地を狭めるようなことや、種のつぶしあいを繰り返すようになってきた。
機能的な退化も著しい。
「じゃあどうでもいいか」と思う人がいるのも、焦ってじたばたしたくなる人がいるのも、まったくもって仕方のないことだけど、むしろ長くないからゆっくりどうにかしなくちゃいけないと個人的には思うのだ。
ところで鳥類はたいした進化もせずに、長い間、生命を受け継いでいるらしい。
直すべきところがないはずないのだが、贅沢を言わず、欲を張らずつつましく生きている。
あるいは工夫もせず、反省もせず、のうのうと生きているという見方もできる。
時期が来たら卵を産んで、生活を向上させるつもりもなく毎日を生きて、健康に良いのか悪いのかわからないものを食べ、ストレスを感じることなく年老いて、哀しくも寂しくもなく死んでいく。
我が子や仲間や自分が食われるのも珍しいことじゃない。
そういうヤツらがいちばん強い。
知らぬが勝ち。
ムダに脳が大きくなってしまった私たちが弱いのは当たり前なのだ。