Xenology

サミットだろうとビジネスだろうと。
言葉の壁だろうと同じこと。

演歌が染みる国の強さは、悲哀や苦悩を直視できること。
だから謙虚に欠点を洗い出し、反省しアイディアを絞り改良することができる。
手柄をひけらかすのを恥と知る。

それとは対照的に心の弱い国では、うれしいことは大げさにアピールし、イヤな出来事があるととりあえず現実から逃避する。
いよいよ都合が悪くなれば、腕力でなんとかする。

モヤモヤした不安を抑えこむため、“誇り”をくすぐるアイテムが目に付くところにゴロゴロ並べてある。
「いろいろあるけど俺たちやっぱサイコー」と、本気で思い込むことができる。
ちなみにこの「サイコー」というおまじないは国の外にまで効き目があるようで、世界中から続々ファンが集まってくる。
「こんなに愛されてるんだから俺たちやっぱサイコー」。

緑あふれる広い大地。
私のような短期滞在のよそ者でさえ、今、この瞬間に戦争に関わっていることも、温暖化が進む星の上にいることも、完全に忘れさせられてしまう。

そんな事情のまるで違う国の方式をちっちゃい国に持ってきたところで、当てはまるわけがない。
彼らのフィールドであちらのルールで、では勝ち目なんてあるはずがない。

こちらはこちらのやり方で。
戦う時はうちの方で土俵を用意します。
ボールやヘルメットは使用禁止。

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