ブラックホール

らせん状の円錐形で、ブラックホールみたいなものの話。

L教授は学期の初めに、「最初の数週間は訳がわからないでしょうね」と予告された。
読むものも考えることも難解で、それらがバラバラに散らばっているように見えても、「そのうちつながるから我慢して」と言われた。

そろそろ学期中盤。
バラバラだった欠片が少しずつ形になってきている。
円錐の尖った部分はすでにできあがり、らせんを描きながら広がっていくイメージ。
円錐の内部はブラックホールのように、近づいてきたものを引っ張っては吸い込む。

このモデルを思いついたとき、私も日々こうして形成されているような気がした。
バラバラだったはずの経験が、円錐形にまとまり始めている。
まるで無関係に見えた点と点がつながり始めている。

らせんの弧が大きくなるにつれ、ブラックホールの吸引力はより強くなる。
ゴミでもガラクタでも見境なく飛び込んでくる。
すべてが円錐のためには不可欠な要素なのだ。

成長が止まれば歪な円柱になる。
完成形と錯覚すれば引力を失って、錆びた空っぽの遺物と化す。

もっと広く。
もっと強く。

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