続シミュレーション。
窓の外を眺め「この景色ともお別れね」。
数少ない“アメリカの方がいいこと”は、ほとんどこのアパートに集約される。
実家以外で6個目の私の部屋。
10代で初めてのひとり暮らしに選んだ部屋は、キレイで便利だったが超狭かった。
「(両手両足を開いて壁に密着させ)こうやって、天井まで上れそうだよな」と言われたものだった。
それから駅に近い1DKに引越した。
部屋はよかったが環境がイマイチだった。
会社が借りてくれたマンションは新築で、なかなか快適だったが家にいる時間が全然なかった。
アメリカで初めての部屋は大学の寮。
小さなキッチン1・トイレ2・シャワー3を11人のアメリカ人とシェア。
よくあんな生活できたなぁ。
Albanyでは1年半キャンパスのアパートで暮らした。
家賃が少々お高いのが難だが、通学徒歩・ダブルベッド・カウチ・無料大型洗濯機など、元同居人Eと「あそこはよかったよね」といまだに語らう。
そして現アパート。
引越当初はいろいろあったけど今はすっかり落ち着いた。
静かで明るく自然がたっぷりある。
ちょっと心細くなるほどの広さにも慣れた。
大きな冷蔵庫や4口コンロ、室温調節もひとり占め。
24時間メンテナンスに毎日のゴミ収集サービス。
芝も落ち葉も雪もお手入れはおじさん任せ。
バスタブ有り。車はガレージで雪かきなし。
いざ去ることになったら名残惜しいんだろうなぁ。