こだわり

素人ウケと玄人好みについて。

芸術でも技術でも、プロと大衆の評価が一致しないことがある。

「あいつはおもろい」と先輩に絶賛された芸人が鳴かず飛ばずだったり、役者と監督が議論に議論を重ねて撮ったシーンを映画ファンが見逃していたり。

指揮者が緻密に計算したクレッシェンドと無関係のところで感動している観客の涙を止めることはできない。
ロボットが歩くのと走るのとの間にどんな革新があろうとも、単なる速度の違いだと思っている人を捕まえて説教することもできない。

“売る”が絡めばなおさらのこと。
ターゲットを絞る。
折り合いをつける。
こだわりはちょっと脇へ置く。

かと思えば、玄人を唸らせ素人にも愛される一流品がある。
ほとんど神の領域。

イヤ、よい授業とは、を考えていたわけよ。

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