フィクション

早くもファイナル準備。
コースシラバスを作っている。

4人チームで架空のカリキュラムを作成する。
英語教育の経験者が集まったので、英語教員を養成する学校を作ることにした。
“目玉”の4コースを入念に作り上げる。
他の授業は目録だけさらっと。

Sは“文化理解”、Mは“文学と読み書き”、Jは”テクノロジー”をテーマにする。
私は実習などを見て、先生主導の授業が常々気になっていた。
最近の教育の中心が学習者に移行しているのはみんな知っているはず。
頭ではわかっていても難しいのかな。
でも机上の空論ではもったいない。
そこで“共同作業”をテーマにすることにした。
コースのタイトルは、”Collaborative Activity in Language Learning”。

Jは中国に住んでいたせいで、数字と縁起にやたらうるさい。
彼は真っ先にコース番号を636に決めた。
私が「選べるなら424にするけどなぁ」と言ったら、「“死”が重なってるじゃないか!」と不吉がられた。

ちなみにこの学校は修士レベルとして作るので、500-600番台でないといけない。
で、524にした。
オフィスの場所や電話番号、教室などを適当に考え、コース概要をまとめる。

“このコースでは理論と共に、特にウィキ技術を駆使したグループ研究を通して、言語教育における共同作業の役割と影響について学びます。
また、グローバル化の時代に必要とされる英語の実情を鑑み、遠隔教育の観点から共通語としての英語教育の可能性を探ります。
ディスカッションや研究発表では、オープンで協力的な意見交換が求められます。
この実践的な経験により最終課題では、将来の英語教員として各自、共同作業の学習ユニットを完成させることができます。
このコースは隔週でオンラインと教室を併用します。”

続いて到達目標や、コースパック(必要な読み物のコピーのセット)の購入方法、Plagiarism(“剽窃行為”…へ~)などの注意書き。

さらに成績の基準:
参加・貢献度 15%
グループ研究発表 20%
最終課題発表 10%
論文 20%(うち計画書 5%)
最終課題 35%
…に加え、それぞれの詳細を書いていく。

いよいよスケジュールを埋める。
来学期のカレンダーを基に1/23から15週。
トピックは大きく分けて6つ X 2週。
共同作業・ウィキ・学習者中心の教室・Connectivism(訳不明)・共通語としての英語と遠隔教育・評価。

グループがそれぞれウィキを持ち、オンラインでディスカッションを運営して、集めた意見を基に教案を作成して教室で発表する。
…の繰り返し。

ここまではいたって順調だったのだが、すでにシラバスを作り終えたSの警告どおり、“読み物”の選別にものすごく時間がかかった。
明るいうちに終わるかと思ったのに夜中になってしまった。

ちなみに4人のコースが出揃ったら、学校全体の規模や教育方針などをまとめ、ウェブサイトを作る。
クラスで発表する際は聞く側も、地域の親・教育関係者・権力者・投資家などの役になりきって質疑応答をすることになっている。
発表者は資本金をもらえるように売り込むのだ。

フィクションも楽じゃない。

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