懲戒処分

とうとう、と言うべきか。
車が止まった。

長い一日だった。
授業ふたつに加え、今学期からお仕事として受け持つ実習生とのミーティング&説明会。
しかも午後イチの授業はQuiz(小テスト)の日で、正午に締切の課題もあったので、早朝から勉強していた。
授業はなんとか切り抜けたものの、説明会を前にすでに疲れていた。
仕事始めとも言える顔合わせの日にあるまじきことだ。

同僚Uがいつもどおり異常に緊張しているのも、いま思えば相手にする余裕がなかったのかも。
心配が的中しUはガチガチだった。
序盤はなんとかなったが、後半はUのナイーブさが目に余り、ギクシャクした雰囲気が実習生にも伝わってしまったと思う。

真っ暗な駐車場にぽつんと待つ車に乗り、不機嫌に運転して帰宅。
アパートメントの車庫に入れた。
車を降りドアを閉めると、頭が少し出っ張っていて車庫の扉が下りない。
「あぁ、もう!」と再び車に乗り込みエンジンをかけた。

…沈黙。

エンジンがかからない。
何度か試すが手ごたえが全くない。
携帯でKさんに助けを求め、たまたま家に来ていたお友達のアドバイスを受け、さらに試みるも、ダメ。
さっきまで動いていたこととラジオなどがつくことから、よくあるバッテリー上がりではなくイグニションの故障ではないかと言われたが、何のことだかさっぱりわからない。

とりあえずやや出っ張ったまま車を後にし、とぼとぼと部屋へ帰った。
今日の説明会ではUに冷たかったと思う。
実習生は不安になったのではないだろうか。
帰りの運転も荒っぽかったのだろう。
今日締切の課題だって、もっと早く仕上げておけたはず。
このところ勉強にも身が入っていないし、親しい人に会えばグチばかり言っている。
そういう諸々たるんでいるツケというか、お仕置きを食らった気がした。
バチが当たったのだ。

明けて、今朝。
Kさんがいろいろ手配してくれて、我が愛車はレッカーされていった。
スターター(?)の修理が必要で、月曜の昼に取りに行く予定。
車がダウンしたのが自宅の車庫だとか、週明けの出発時にトラブらずに済んだとか、週末をはさんで月曜夕方の授業には間に合いそうだとか、不幸中の幸いがいっぱいある。
アパートメントの管理人Pやメンテナンスのおじさんたちもとても親切にしてくれた。

でも、これはきっとお仕置き。

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