“コーヒーなどのカフェインが入っていないバージョン”について。
いつのことだったか、初めてアメリカでこれを知った時には「へぇー」と思ったが、最近では日本でも売られるようになってきた。
ところがその名称については、まだ揺れているようにお見受けする。
“ノン・カフェイン”
“カフェインレス”
“カフェインフリー”など。
英語にもあるにはあるようだが、もともと入っているカフェインを“抜く”というより、カフェインを“加えない”というニュアンスがちょっと気になる。
一般的に使われているDecafの直輸入版と思われるのは“デカフェ”。
“デカ”のせいで、どうも特大サイズを連想してしまうのは私だけだろうか。
音的には“ディキャフ”が近いが、意味が伝わりにくい。
カフェイン抜きの普及に伴って、呼び方もまもなくどれかに落ち着くのだろう。
最近の外来語は元の音の正確さばかりにこだわって、日本語としてすわりが悪くなる傾向がある。
日本人のセンスで、いちばんわかりやすくて、しっくり来るのを選べばいい。