日本語検定受検。
試験会場が近所の大学に当たり、ラッキーだった。
入梅宣言直後にありがちな、さわやかなよいお天気。
久しぶりに乗る自転車が気持ちいい。
第一回の開催なので予備知識がないとか、帰国したばかりでその体制にないとか、いいわけはいろいろできるけど、要するにお試し受験なので超気軽。
番号を確認し、指定の“4F大講堂”に入ると、がらーんとしていた。
席を探そうとさらに一歩入ったところで、「あ、時間まで外でお待ちください」と止められた。
言われてみれば受検者たちは廊下で待っていた。
こういうの、気をつけよ。
ほとんどの人が“公式”と書かれた教本を持っている。
年配の方から高校生まで年齢層は広い。
国語の先生とか日本語の先生とか国立の大学生とか、とにかくまじめそうな、親切そうな人たち、という印象。
語学系は女性ばかりが常だけど思ったより男性が多い。
職場っぽい挨拶をしているのは学校の先生方かな。
隣の女性は、練習問題を解いた風な努力の跡びっしりのチラシ(裏紙)の束を見直しながら何かつぶやいている。
ふむ。
私はといえば、教本どころか紙類を何も持っていない。
ペンケースがなかったので鉛筆と消しゴムを裸でバッグに入れてきただけ。
さらに会場に着くまでに少し時間があったので、薬局で買い物をしてしまった。
こういう時、半透明袋は困る。
この微妙に漂う緊張感の中、トリートメントやマニキュアが透けて見えるのはちょっといただけない。
時間どおりに大講堂が開いた。
誘導や用紙の配布など不慣れな感じ丸出しだが、これをきっと“初々しさ”と受け止めるべきなのだろう。
試験時間は60分。
問題用紙には“35分経過後は退席可”と書いてあるが、何の説明もなかった。
割とさくさく終わってしまったので、30分頃には解答用紙を閉じた。
前に立っている係員のおじさんたちは、私に気づいている様子なのだが、なぜか次々と講堂の後ろの方へ行ってしまう。
他にも終わっているらしい人はいるが、誰も何もしない。
どうしようかな。
おとなしく60分過ぎるのを待つべきかな。
でも時間がもったいないので、結局、挙手をして退席させてもらった。
“べき”なことに気づいていないわけではないのだけど、“べき”を遂行するメリットが感じられないとツライ。
知っててやらないってのはタチが悪いかな。
<追記
なんと2級に“認定”されました。
“合否通知”という名前なのに合格ではなく“認定”ってとこが腑に落ちないけど。