“ニューヨーク州立大学教育学部・英語教育学修士課程修了”…ぐらいの和訳でいいかな。
早めに着いたせいか、隣接の駐車場に問題なく車を入れることができた。
あいにくの小雨の中、ガウンをかぶり、会場である体育館に向かう。
母とRちゃんのエスコートをお願いしたKさんを待つ間、SやAちゃんやOさんやSやMやMと会い喜びを分かち合う。
どうも帽子がうまくかぶれない。
すぐ曲がってしまうので写真のたびに直してもらった。
途中、係員のおばさんにHood(後ろに垂らす帯)も直された。
みんなちゃんとHoodが止まるように工夫しているが、私はすぐ首が絞まりそうになってしまう。
やっぱり家で試着して練習してくればよかった。
母たちと別れ卒業生控えの部屋へ。
この期に及んで名前がなかったら…と不安になったが、大丈夫だった。
すでに列に並んでいたSやRのところにMと合流。
Mもすぐに来た。
その後でSとAも来た。
じわじわと「卒業するんだなぁ」という気がしてきた。
黒装束軍団に加わり、らせん階段を下っていよいよ入場。
なんとなく背筋がぴんと伸びる。
アリーナに着席し母たちを探す。
ほとんど全員が手を振っているので手がかりにならない。
RちゃんとKさんがすぐ横に下りてきているのに気づくまで結構かかった。
スピーチの間はMたちや隣の席になったReadingの学生としゃべったり写真を撮ったり。
式に集中するようになったのは卒業生の出番になってから。
PhDから順に一人一人ステージに上がり、名前を呼ばれ、学長と握手。
PhDはステージ上でアドバイザーにHoodを掛けてもらう。
Mが「emiは次の卒業式で、K教授にアレを掛けられるんだね」と冷やかす。
イヤ、卒業できるとは限らないから。
なんだかわからないけど、PhDはすごいなぁと改めて思った。
何と言うか、手の届かない世界。
とてもとても遠い感じがした。
修士だけで帰国していたらまた別の感じを受けたのかもしれないけど、とにかく全然違うなぁと思った。
そしてMasterが呼ばれ始める。
SちゃんやAちゃんを見つけようと思っていたのに、気づいたら過ぎてしまっていた。
ヒューヒュー言われている人や、ポーズをつけている人もいるにはいるけど、大きなパフォーマンスもなく思ったよりおとなしい。
明日の学部生の卒業式はもっと騒がしいはず。
まもなく私たちの番が来た。
席を立ち、後ろを回って舞台の左側に並ぶ。
袖で記念写真を撮られるのでMに帽子を直してもらう。
苗字の発音が予想通り微妙だったけど、まぁ許す。
ステージ上では満面の笑みになっているのが自分でもわかった。
学長に”Very good job”と言われ、”How do you know?”とは返さずに、にっこり握手。
帽子の房を左から右に変え式典終了。
別学部の友達とひとしきり写真を撮り、続いて教育学部のレセプションへ。
ここで母たちと合流。
いやぁ卒業したんだなぁ。
実感があるような信じられないような。
手放しで喜べないのは続きがあるからかなぁ。