自由と平等

自由と平等の両立って、あり得るのだろうか。

自由の下に人は不平等になる。
思想とか宗教とか結婚とか、あらゆる活動を自由にすることで、違いが生まれ差が育つ。
自由のために、いのちをつなぐことも疎かになる。

平等の下に人は不自由になる。
地位や機会や財産を分け隔てなく与えることで、権威がなくなり社会が地盤沈下するか、シワ寄せだらけになるかして、暮らしにくくなってしまう。

自由や平等のクォリティを論点にする人もいる。
究極的には“完全な”自由と“完全な”平等の下には、問題は生じないということだ。

しかし完全なものなど現実にはない。
信仰にはあるのかもしれない。
ないものを求めることが苦にならない人はよいが、多くの人は心が先に参ってしまう。

不自由で不平等だからこそ、その中で生き抜くために教育をするんだと思う。
子どもを守り続けるには限界があるから、ひとりでも難を乗り越えていけるよう、力をつけさせる。

大変なことがいっぱいあるのに笑顔でいられる、っていうのがいいと思う。

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