同居人Eのアパート探しについていった。
韓国では家賃は月々払わないで、どーんとまとめて払うらしい。
で、住んだ分の家賃を差し引いて、手元にお金が返ってくる。
家主は投資して膨らますこともできるとか。
なんか危険な気がするけど。
Eの絶対条件は日当たり。
今のアパートもEには暗すぎる。
Jなんかはキャンドルで暮らしているが、Eはいつもライトをガンガンつけている。
問い合わせの電話の時点で、「南向きですか?」みたいなことを聞いている。
私はたまたま日本人なのでわかるけど、ここでは単なる突飛な質問。
不動産屋さんは「さぁ。知りません」とあっさり答えるか、答えようとして慌てるかのどちらか。
ま、妊婦のEにとっても韓国から初渡米するお母さんにとっても、部屋の明るさは重要なので仕方がない。
もちろん個人で間貸ししているのも多いのだが、今回は大きいアパート群を計4箇所回った。
この“アパート群”という概念が日本向けには伝わりにくいのだが、ニュータウン、とか呼ばれていた住宅地をイメージすると近いかもしれない。
そのエリアをまるごと管理会社が請け負っていて、逆に言うとそこ以外の物件情報は持っていない。
ま、ちょっとした村ぐらいの規模なので、それだけで十分なのだけど。
ついでに言うと現在の住まいも”apartment”なのだが、日本の“アパート”のようなのではなく(そういうのもあるけど)、大きめの家がいっぱい建っている感じ。
アメリカでは“大学のアパート”とか“コモンズ”といえばたいてい説明不要なのだが、ガイジンにはわかりにくいらしく、“キャンパスにある=寮(dorm)”と思っている人もいる。
ケンタッキー時代の暮らしとはかなり違うので、つい「apartmentだよ」と訂正したくなる。
初めての物件探しで知ったこと。
どのアパートも洗濯機の個人保有は禁止。
建物内に設置されていない場合も多い。
今は外へ出ないでしかも無料で洗濯できるので、かなり不便に感じるだろう。
寒い地域の寒い季節の物件探しだから当たり前なんだろうけど、暖房の説明のみという場合がほとんど。
夏が苦手な私は冷房も気になるけどね。
パソコンの時にも書いたが、お部屋探しも「だいたい」で完結しようとする。
似たような間取りを見せて「これと同じ」。
現住人の引越し準備で散らかっていても、「片づけばもっと広くなる」。
リフォーム途中で暗い感じでも、「終わればずいぶん明るくなる」。
今日行ったような不動産屋さんだと
①電話で問い合わせ・予約
②オフィスで希望や個人情報の記入
③担当者と物件に向かう(≒車でついていく)。
④洗濯場・ゴミ・ポストなどの共同スペースを案内
⑤該当物件または同モデルの部屋を案内
⑥その場で解散
という流れで、気に入ればオフィスに戻って申込書を書く。
犯罪歴や口座残高などの審査をして契約を結ぶ。
不動産屋トークを観察。
それぞれが毎日同じ説明をしているので、口癖がトークに組み込まれている。
日本の営業マンみたいに日々練習を積んだり、録音して研究したりはしないだろうからなぁ。
自分の言ったことに”Yyyeaaaah”と同意したり、語尾にもれなく”which is nice”と付けるパターンがあって、おもしろかった。
外国人はいいお客なのか、話に合わせるのにも慣れている感じだった。
仕事とはいえ、アメリカ人に生まれていながら、アジア人の話に乗れるというのはエライと思う。
学校にいるとこういう“働く人”の姿勢を忘れがち。
そうでなくても田舎なせいか、商売熱心な商売人に会う機会がめったにない。