閉店営業中

今週はPresident’s Break。
俗称Winter Break。

年末年始の休みと名前が酷似していて紛らわしい。
月曜日がPresident’s Dayで、木曜日がG.Washington’s Birthdayなので、ついでだから一週間休んじゃえという、早い話“ゴールデンウィーク”みたいなもの。

ただし。
オンラインコースは通常営業。
というより学校に行かない分むしろ活発に進行中。
今学期はオフラインが比較的軽めでオンラインの比重が異常に大きいので、教室が閉まったところで、私の負担はほとんど減っていない。

オンラインコースは基本的に“週3ログイン”が最低条件とされている。
そうでなくても3日も放置したら、ディスカッションがどんどん進んで、発言の機会を失ったり、自分宛の質問や意見がずらりと並んで待っていたりする。

私は今学期2コース取っているので”週3X2”。
一日に2クラス覗くと頭がごちゃごちゃになってしまうので、必然的に交互に毎日ログインすることになる。

先週末から学部生が出払っているためか、駐車場は空いているしアパートはとても静か。
同居人は誰もオンラインを受講していない。
要するに私の周りは完全に休暇モード。

Research(学術調査)のクラスでSが質問を投稿した。
彼はオフラインの教室ではムードメーカー的存在で、よき友人でもある。
「このクラスは休みにならないんですかね?」。

先学期からM教授と面識のある私は、「お、勇気あるなぁ」と思ったがSは知る由もない。
M教授は気さくで冗談も通じるけれど、たゆまぬ努力でぎりぎり乗り越えられるだけの重労働を学生に課すタイプ。
学期前SにM教授の印象を聞かれ、「期待が高いよ」と答えたが説明が十分でなかった。

案の定、その質問は2日ほど置いて、見かねた別のクラスメートが代わりに答えた。
後日トップページに、「学内が休みになっていますがこのクラスは全開です。そのことを念頭に置いてスケジュールを組んでください。…ビーチでこれを読んでいたりして?」というメッセージが入った。
会ったことのない人とのやりとりは難しい。

顔が見えないディスカッションは、一見、言葉の壁が低いように見えて、実はかなり厚くて高い。
聞き流すことが許されず、発言(投稿)はもれなく読んでいることが前提。
それに伴って読むスピード・読解力が試される。
そのうえ“リンク”という余計な機能のおかげで、読む量が無限に広がる。

話し言葉に近い書き込みだと、外国人には理解しにくいものが多い。
ジョークや皮肉にも悩まされる。
発言をする場合は考える時間がたっぷりとれる反面、意見の質を下げないだけの文法力や表現力が必要。
言い直しや言い淀みも、普段は大目に見てもらえるが、チャットなどの同時性会話だと、ただ単にキーボードを打つのが遅いのかと誤解され、イライラの原因になったりもする。

「休みなのに部屋にこもって何してんの?」という疑問はもっともなので、ちょっとでも楽しく聞こえるように、「インターネット」と答える。
ウソじゃないもん。

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