Statement of Purpose.
要するに、“志望動機”。
やりたいことははっきりしているので、書くのはそう大変ではないが、なにせ腰が重くて、結局K教授のアポイント前日にやっと仕上げた。
修士に出願したときはどんなことを書いたんだっけと、古いファイルを開けてみた。
ふむ。なかなかよく書けてるじゃん。
基本的な考え方は変わらない。
この1年でたいして成長してないとも言う?
学校によっては語数や書式が決まっている場合もあるようだけど、ウチは規定なし。
研究テーマや出願に至った経緯など、「ここまでわかったけど、これが知りたい」ってかんじで書く。
プラス「ここの学校が最適」というアピールも大事。
だから同じ志望動機を多数にばらまくと、あまりいい結果につながらないと聞いた。
私の場合は単願(笑)なので関係ない。
修士課程で学んだ“アイヌ語や日本語の言語学的なこと”、“日本人のコミュニケーションの特徴”、“日本の国語および外国語教育(言語政策)について”、で、“こうすると日本人はもっと英語ができるようになるんじゃないか”、“でもまだ言い切るための知識が足りない”、で、
“方向性を見出したこの学校で引き続き勉強できたらありがたい”、…というようなことを書いた。
K教授にはあらかじめメールで送っておいた。
オフィスに行くとすでにプリントされており、「全体的にはよし」とのこと。
「ただし問題が2点」。
はい。
1点目はある箇所の表現が不適切で、「理解が正確でないと誤解される可能性がある」とのご指摘。
なるほど。直します。
2点目は「私(K教授)の名前を入れなさい」。
え。
「この学生を指導する教授がここにいるということを明記しろ」ですと。
大変ありがたいことではあるけど、ものすごいプレッシャー。
現在6人の院生を抱えるK教授。
「キミが入ったら7人目。もういっぱいだ。それ以降に新しく取ることはできない」。
明後日受けるGREがどれだけひどいか知らないからそんなことが言えるんだろうなぁ。
私を普通のアジア人留学生と同等だと思っていると、赤っ恥をかくよ?
と思ったけどそんなことは言えない。
私の意思とは無関係に、いよいよ具体的になってきた。
まずいなぁ。