とうとう新パソコン購入。
初代マイパソコンはN社製だった。
パソコン自体を使ったことがまったくなく、何を基準に選べばいいかも知らなかった。
電気街を一日うろうろしてやっと買った。
それからまもなく両親がパソコンデビューし、初代が逝去してT社に買い替え、昨夏実家が買い替え
…数えてみるとセットアップは5回目だ。
我が2代目はまだ健在なのだが、御年5歳になるので健康状態に不安がある。
なにしろこの生活でパソコンは身体の一部のようなもの。
依存症云々はさておき万一の場合は学業に大きな支障が出る。
先学期もバックアップ対策としてハードディスクを用意してはいたが、幸い出動させる機会もなく過ごすことができた。
こちらに戻りひと月眠っていたパソコンを立ち上げたら、青地に英字だらけの世にも恐ろしい画面が出た。
去年のファイナル直前に元同居人Aの身に起きた悪夢がよぎる。
結局それ自体は解決したのだが、大事な2代目の負担を軽くする意味でも、私の精神衛生上の理由からも3代目の購入に踏み切った。
初めての米国製(日本のメーカーだけど)。
結論から言うと素人フレンドリーではない。
まず電気屋さんの姿勢も違う。
もちろんサービス業のあり方も違うのだが(ので?)、客の買い方も違うのだろう。
常々スーパーなどで野菜や果物をよく見ずにポイポイ買う人がたくさんいて信じられないのだが、ここでも同じことだった。
大きい国のみなさんは細かいことを気にしない。
予算からしてこれかな?という機種のデモ機が店頭になかったので店員に聞いたら、「在庫はある」とのこと。
触ってから決めたいと言ったら、その近くの数台(含・他メーカー)を指し、「このへんと似たようなもの」だと言う。
質問しても“だいたい”の回答しか返ってこないし、迷っていたら「じゃ」という具合でどっかに行ってしまった。
いちご1パック買うのだって厳選するのに、こんな高価なものをそう簡単に決められない。
…とも思ったが郷に従う性質でもあるので、試しにさっくり買ってみることにした。
箱を開けると、本体やアダプターの他は「はじめにお読みください」というぺらぺらの紙が一枚。
後は保証に関する薄い冊子のみ。
日本のパソコンは本みたいなのが何冊もついてきてたよね?
セットアップの方法もものすごく簡素にしか書いてない。
「詳しくはオンラインで」って、そこまでたどり着けなかったらどうするんだ?
なんとかかんとか接続し、日本語の読み書きができるようになるまで結構な時間がかかった。
手探りだったのでもう二度とできないかも。
配列の違うキーボードにまだ慣れない。
学期中じゃなくてよかった。
猫も杓子もパソコンを使う国と、年賀状専用の問い合わせ窓口を設ける国の違いかなぁ。
数年後には日本も追いつくのかもしれないけど。
電気屋さんでどんなパソコンが欲しいと聞かれて「メールとインターネット」と答える人も、もうすぐいなくなるのだろう。
「お米の炊ける炊飯器ください」と同じことかな。