才能

去年とっていた社会人クラスの打ち上げに飛び入り参加。

M₁さん、M₂さんなど、懐かしい顔ぶれもちらほら。
今回は大所帯だったようだ。

アメリカでの新しい出会いなどについて話していて、「自分以外は全員すごいと思う」と言ったら、M₃さんが大きくうなづいて、「イチローと同じ量の練習をしている人はプロ野球の世界ならごろごろいる。才能のある人ほど“必要なのは努力”だと言うから、凡人は“努力しさえすれば天才にもなれる”なんて勘違いしてしまうけど、最終的にものを言うのは才能だ」と言った。
それは悲観的なのではなく本当に真実だと思う。

このクラスの講師であるPは才能の塊のような人で、大学で教鞭をとるほか、ゴスペルやジャズを歌うプロのミュージシャンで、しかも妻で母である。
最近はまた新しいテレビ出演もこなしているらしい。
私にとっては推薦状を書いてくれた恩師だが、Pは私を“友達”と紹介してくれる。

あいかわらずのパワーでぐいぐい押してくる。
頼んだ追加のワインが品切れだったときは、店員がタジタジになってしまい、私たちが「ここはいいから行きな!」と逃がしてやった。

会の終わりに、「なんだか歌いたい気分」と言って、閉店間近だというのに店のBGMを落とさせて、ジャズアレンジの利いた”Amazing Grace”をアカペラで披露してくれた。
「鳥肌が立った」と言ったら、「ノースリーブだから寒いんでしょ」とウインクした。

歩いて帰れる距離に住んでいるくせに、「送りなさいよ」と車に乗り込んできた。
自宅前に停まってからしばらく話し込んで、また会う約束をした。

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