[再録] 続・歯のはなし

そして翌月の2001年8月には続編もあったのです。

***
ないと思っていた続編です。

前回の「歯のはなし」にご感想をくださった方、ありがとうございました。
とてもとてもうれしかったです。
調子に乗って「第2戦・右抜歯」中継しようかと思ったほどです。
でも初戦と大差ない戦いっぷりで、しかも宍戸っぷりは弱かったので自粛いたしました。

ではなぜ続編が?

左上下を抜いてひと月あまり。
右を抜いてからでも3週間が経過。
もうすっかり元通りの「両歯噛み」もできるようになりました。
(かたよった咀嚼はよくないのですぞ!)
歯みがきもフツーにできるし。
「なんだよーこんなことならもっと早く抜けばよかったよ。びびってたわりに歯医者ってたいしたことなかったしなぁー」てな感じで余裕をかましておりました。

ところがある日。
ど――うも左下の「おやしらず跡地」に何かいる。
うがいしても歯みがきしても取れない。
舌で触れると、かたい。 
んん――――――――?
何年か前にT急Hズで買って使わないからしまってあった”デンタルミラー”を発掘して鏡にうつす。
しかし。現場は奥歯に隠れて見えず。
emiママ登場。
見てもらっても「何にもないわよー」。
だよねぇ、気のせいだよねぇ。うん、気のせいだ。
と、その時。
ママ「あらッ?なんか白いのがある!」

…世の中はお盆休み。
ここは飛び石連休にしてあって結構混んでます。
はい、こちら再びA大歯学部です。
(前回一部の方にはご説明不足でした。家から徒歩5分のところにあるドデカイ病院なんです。)

「どうしました?痛みました?」
こういう場合担当医ってちょっとどきどきしてるのかしら。
「いえ、痛くはないんですけど、なんかあるような気がして」
確認済みなんだけど、“白いもの”とは、なぜか言えない。
見る。見つける。動かす。動かない。
「うーん。ちょっと確認しましょう。レントゲン撮らせてください」
ええぇー?それってまさか…。

「えーとですね…曲がってたものですから割ってから抜きましたよね。その破片というか、かけらがひとつ残っちゃってたみたいなんですよ。確認したつもりだったんですが、はれてたりすると見えないこともあって…
とにかく申し訳ありません。取らせてください。」
なっに―――?やっぱり歯だったの?しかも抜くってこと?今日?
「力入れれば取れそうなんですけど、痛いといけないので麻酔しときましょうね」
だーかーらー!それが痛いっちゅうねん。

どっちかって言うと急展開とこわいのとで、ショック受けて黙ってたんだけど、「そっちのミスじゃねえか!しっかりしやがれ!」と不機嫌になったように見えたらしくやたら謝られた。
いや、もちろんしっかりやっていただきたいけどさ。
ていうかもう何もされたかないわけさ。終わったはずじゃんよ?
な―――も――う、最ッ悪!
コメ粒の半分ぐらいなのが生まれました。
ま、痛くもなく、無料でしたし。その日のランチもおいしく食べられたし。
いいんだけどさ――…。

自分の身は自分で守る。手入れする。治す。
てことでしょうかね。

親知らず これにておしまい いざさらば。

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