ナイショの話をいくつか渡されている。
出会って間もないのに、そんなに簡単に信用して大丈夫?
学生といってももうみんな大人なので、“ナイショ”な中身はなかなか濃厚。
結構な重大事件もある。
前にいたB大学の時もそうだったが、アメリカの大学はキャンパス内に住居があって、24時間共同生活のせいか、目撃情報も多ければ、噂が広まるのもとても早い。
勉強の話はつまらないし、他にネタないからね。
そのため学生たちは、“ナイショ”ができたら細心の注意を払っている。
言えないけど、でも本当は話したい。
そこへこの興味の薄そうな日本人が現れ、安全と踏んだのか、それとも“だいたい何でもアリ”的な「いいんじゃないのー?」という、いいかげんな反応が好評なのか、事情はなんだか知らないが、とにかく「これ話したのはemiだけだからね!」と、この一週間だけで3人に言われた。
年上・年下・国籍バラバラ。
ありがたいことであります。
しかし、私がバラまかないとも限らないじゃん?
「口は堅いよ」なんて誰でも言えるし。
それさえ言ってないし。
聞いちゃっていいの?と、むしろこっちが戸惑う。
また逆に、同じ私を見て、「こいつにだけは言うまい」と思う人もいるはず。
どういう人がどういう判断でどういう相手に、大事な“ナイショ”を打ち明けるに至るんだろう。