7日に続いてふたつめのクラスが最終回を迎えた。
これまでもこれからも何かと関わりのあるアメリカをもう少し知りたいと思い、このクラスをとることにした。
春のクラスで仲良くなったKさんはアメリカのダークサイドに興味があり、一緒にコンバート。
義務教育を含め、就学以来いちばん楽しいクラスだった。
大きな会議室で、テーマに沿った映画の一場面を観て2~3人でディスカッションする。
私は毎回ちがう人と当たるように席を替え、活発な意見交換ができた。
Kさんとは授業後に“続き”をすればよいので、教室では近くに座らないよう約束していた。
映画を素材に文化を伝える授業というのは、簡単そうに見えて、実は下ごしらえが大変だろうと思う。
銃・戦争・人種・貧富…
どれも重いテーマだが、講師のTは元DJだけあって、授業をうまくプログラムしてテンポよく展開する。
そしてアメリカを愛し、明暗ともに自国の事実を伝えたいという情熱を持っている。
最近では授業後の“続き”にも参加してもらう仲になった。
話が止まらなくなって、次の仕事をすっぽかしそうになったこともある。
帰国したイチロー選手が「愛国心が芽生えた」と言っていた。
外国人をやるのは、苦労もあるが勉強になる。
よく知らなければ愛することもできない。