「“自然体”って英語で “natural style”?」という質問メールがきた。
とりあえずどういう文脈で使いたいのか聞いてみた。
思い出すのは、若かりし営業時代。
成績優秀者に海外旅行という恒例のコンテストがあり、色紙に自分を奮い立たせることばを書いて、コンテスト期間中はりだしておくのだった。
“忍耐”だとか“猪突猛進”と縁のない私は、配られた色紙に”Just Be Myself”と書いた。
書き直せ、と言われなかったのが、いま思えば不思議。
返信メールがきた。
美容院のスタッフTシャツにロゴとして使うそうだ。
“natural”だけではありきたりだし、「自然体で」という感じを出したいとのこと。
ふむ。
そもそも“自然体”の意味がわからないので辞書を引くと、もとは柔道の用語らしい。
しかし武道の心得はないし、無我の境地も未体験。
私の英語力ではそんな深い表現はできそうにない。
“shizentai”がよさそうだが、たぶん回答としてはがっかりだろうから、”natural self”ではどうかと提案した。
「言ってみるよ~」と返事はきたが、不採用かもな。