Active Learning

アクティブなラーニングを仕掛ける教師向けのアクティビティを思いついた。

日本の教育という文脈において「アクティブ・ラーニング」という言葉を聞くようになってずいぶん経つ。
チラッと検索したところ、遅くとも平成24 (2012)年には中央教育審議会答申の中で使われている(参照)。
事例集(参照)や失敗事例の分析(参照)などもいっぱいある。
これはもう、日本中の教室は今や相当アクティブなラーニングの場になっているに違いない。

教室など、自分の持ち場がわらわらがちゃがちゃするのって、私みたいなふざけた人にはおもしろいけど、真面目な人には辛いだろう。
先生方、大丈夫なのかしら。

で、アクティブなラーニングが生徒にもすっかり定着して、授業の導入部分にもさほど手間がかからなくなった頃を想定して、先生方によりよいクラス運営を目指し、学習効果を高めてもらえるかもしれないアクティビティを考えた。
“主体的・対話的で深い学び”をね。
対象者は、そうねぇ、中学の英語の先生ぐらいかな。
人数は、3~5人ぐらいの小さいグループをお好きな数だけ。

【ゴール】
・アクティブ・ラーニングの実施を始点とした学びを促す。
・アクティブ・ラーニングにおけるティーチングの役割を定義する。
・フィードバックの仕方と効果について考え、具体的な方法を共有する。

【準備】
・「シナリオ」
・アイディアを書き出すためのワークシートや、最終的に全体で共有するためのフォームを作ってもいいかも。

【流れ(60分:時間は目安)】
①個別:シナリオをもとに、参加者それぞれが対応を考える(5分)
「シナリオ」を配布または提示。

[シナリオ]
自分の担当する授業で、次のようなことが起きました。あなたなら、どうしますか?どのタイミングで何をするか、具体的に考えてください。どんなクラスか(人数、学年、習得レベル、生徒のキャラクターなど)は自由に想定してください。

「自己紹介をしてみよう」というアクティビティで、生徒たちをペアまたは少人数のグループに分け、お互いに何を言うか、どう言うか、話し合うよう指示した。
生徒たちは活発に話し合いを始める。あちこちで笑い声が起きているし、「なんて言うんだろう」と自発的に辞書を引く姿も見える。
そんな中、こんな会話が聞こえてきた。

生徒A:「I like cat …あれ、-s 要るんだっけ?」
生徒B:「要らないよ。I だもん。」
生徒A:「んー、でもなんか I like で-s が付くパターンもあったような?」
生徒B:「ないない笑。それは He とかの時だよ。」
生徒A:「あ、そっかそっか。」

②グループ:アイディアの共有(10分)
3~5人のグループで、それぞれのアイディアを共有する。
「なぜそうするのが良いと思ったか」「それに対して、生徒はどんな反応をすると思うか」などを含めて、詳しく聞く。
批評はしない。
ファシリテーターは、自分のアイディアと異なるところ、特に「ほー、そう来たか」と思ったところをメモするよう指示。

③グループ:アイディアの評価(15分)
アクティブ・ラーニングの事例分析で基準となっている「知識技能」「目的」「価値観」の3点を軸に、それぞれのアイディアを評価しあう。
そこから、それぞれのアイディアが何を優先させているか(文法? コミュニケーション? 授業の楽しさ?etc.)を浮き彫りにし、それについて議論する。
他の参加者の優先順位に納得がいかなくても、他の参加者が自分の考えに同意しなくてもOK。

④個別:アイディアの発展(15分)
②で共有したアイディアの中から、他の参加者が出したものを1つ選び、③で議論した優先順位を踏まえて、それをもとにしたレッスン案をつくる。
クラスについての想定は、もとのままを引き継いでも、他の想定に変えてもOK。
ファシリテーターは、参加者の雰囲気を見て、必要であれば「自分の優先順位とかけ離れたものを選んだ方が学びが大きい」「まだ見ぬクラスを想定しておくと、将来役に立つ」などの声かけをする。

⑤グループ:発展アイディアの共有(15分)
④を発表し、グループで共有。
書式を指定して、たとえばGoogle Formに書き込んでもらうと、グループ間での共有もしやすいかも。

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