Mainz

Mainzの街を、さくっと見てまわる。

着陸後、夕方のレセプションまでには、移動や着替えを差し引いても5時間ほど余る。
Mainzに着く頃には、自宅を出てから18時間ほど経っているわけだし、Red-eyeで時差ボケも厳しいので、第一希望はまずホテルの部屋で仮眠をとること。
事前にリクエストするなど、できることはなるべくして、ドイツ在住歴の長いRも「しっかり言っておいたから!」と言ってくれたけど、そこはヨーロッパの片田舎のローカルなホテルのこと。
フタを開けてみたら「えー、まぁ部屋は空いてはいますけど、掃除がまだなんで、どこかでお茶でもしていらしたらどうでしょう?」ってなことだった。

ま、そんなもんでしょ。
あとでRには会うなり「部屋にすぐ入れた?」と聞かれ、ダメだったと言ったら「んもう!約束したのに!」と怒ってたけど、私としては想定の範囲内。

出発前日にネット上の情報を拾い読みして、行けたら行きたいなと思っていたところは3箇所。
なにしろ翌日からは丸2日カンヅメなので、この滞在中で自由に動ける時間はここしかない。
幸い、疲労困憊というほど疲れてはいなかったので、軽く荷物の入れ替えをして、観光に出かけることにした。

ホテルを出て最初の角を曲がったあたりでポツポツと降りはじめた雨は、あっという間にどしゃ降りに。
さっそく心が折れそうになったが、とりあえず最初の目的地、St. Stephen’s Church(聖シュテファン教会:参照)へ。
案内表示に従って行けそうかなと思ったら途中からわからなくなり、道路の名前は読めないし、すれ違う人に尋ねてもある程度以上の年齢の人だと返事がドイツ語だし、とにかく雨が強いしで手こずり、再度心が折れそうになった。
思ったより寒いし、びしょ濡れだし、お腹もすいてきたし。
最終的にはどうにか英語を話す若い女性に助けてもらったのだが、なんと教会の前を通り過ぎていたことがわかり、来た道を戻ることになった。
傘を低くして地図を見ながら歩いていたから、建物に目が行かなかったんだよね。
んもー。

そんなこんなでようやくたどり着いた教会は、疲れも「んもー」も吹き飛ぶくらい美しかった。
なんという幻想的な青色。
ステンドグラスも素晴らしいけど、個人的にはパイプオルガンがとっても好みだった。

で、すっかり機嫌が良くなり、体も温まり、衣類も多少乾いたところで次の目的地であるレストラン(参照)へ。
外はあいかわらずの大雨で、もう適当なカフェに入ってしまおうかと思ったけど、心が折れる寸前に到着。
手作りハンバーガーとほくほくポテト、たっぷりのカフェオレで再び温まる。
ここから先は最終目的地のホテルを含めてすべてご近所。
がんばる。

Mainz Cathedral(大聖堂:参照)へ。
建築の人や宗教の人にはきっと怒られちゃうけど、「ケルンの(参照)のコンパクト版みたいかな」と思う。

そしてGutenberg Museum(参照)。
入口がわからず、ミュージアムショップのおばちゃんに招き入れてもらう。
何の下調べもせず来てしまったのだが、入館料のありそうな気配だったので、近くにいたおじさんに尋ねる。
「あそこでチケットが買えるよ。キミは学生かい?だったら3ユーロだよ」。
さすが観光スポットのおじさん、英語も上手。
「あと10分で実演がはじまるから、そことむこうの展示を見てここへ戻っておいで」と言われ、それに従うことにした。

展示を見ていると、急激に疲れが出てきた。
文字があったら読んじゃう病の私が、この素晴らしい印刷物たちを前に、全然読む気にならない。
もったいないけど、しょうがない。

展示室を移動して印刷機を見ていたら、実演の時間になった。
中年のご夫婦、家族連れ、アジア人らしい観光客などが集まってくる。
立っているのが辛くなっていたので、折りたたみとはいえ椅子があって助かった。

と、なんとステージにはさっきのおじさんが。
おぉぉ、そういうことか。
「えー、今日は外国からのお客さんもいらっしゃいますので、ドイツ語と英語の両方でやります。」
おじさんと目が合う。
木製と金属製の印刷の違いとか、溶かした金属を型に流して活字を作る工程とか、とても興味深かったのだけど、私はとにかく猛烈な眠気に襲われていた。
すると。
「印刷は力仕事です。どなたかに手伝ってもらわなければできません」
イヤな予感。
「そうだなぁ、じゃ、そこのキミ」
マジかー。
受付の時点で目をつけられてたな。

ま、でもおかげで目は覚めた。
高温の液体金属が入った“お鍋”や“おたま”、活字の並んだ棚を間近に見られた。
で、おじさんに言われるがままに印刷機のバーを押したり、レバーを引いたり。
もちろん私は手を添えてるだけだったけど、おじさんは「いやぁ助かったよ」とかなんとか言って、出来上がった印刷物をお土産にくれた。

悪天候のため街の雰囲気を知ることができなかったのを残念に思っていたのだが、翌々日の快晴の日、ランチの時間に抜け出して、大聖堂と博物館の外観、ファーマーズマーケットの様子を一通り見ることができたので、それもクリア。

というわけで、意外と満喫できちゃった。

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