「アルムナイ」

「アルムナイ」って、何?

ネット上で見かけた。
いや、文脈からしても、アレのことだろうとは思うんだけどさ。
でも、何?

検索してみる。
なるほど。
これはもう「一般的に使われている」というレベルだろうし、すでにある程度定着しているようでもある。
主に人事の用語らしい。
“辞書”への記載もある。(参照

いや、わかるよ?
「『OB』って、英語じゃないらしいよ」「えぇぇ!大変。じゃ直そう」ってなったんだよね?
「OB?あぁ、アルムナイのこと?」とか言えたら、意識高い系でカッコいいんでしょ?

で、だよ。
なぜ「アルムナイ」?
せめて「アラムナイ」ではなく?

ざっと見渡してみると、少なくとも今日現在は「アラムナイ」より「アルムナイ」の方が圧倒的に優勢。
グーグルのヒットでは「アラムナイ」が68,700件(参照)、「アルムナイ」が234,000件(参照)。
こういう場合って、たいてい数の上で優勢な方が英語が苦手。
感覚的な判断は感覚派に感覚的に響いて、感覚的に広まるから。
日本人のローマ字識字率はすごいし。

ただ、「アルムナイ」については、まぁそういう部分もなくはないけど、でも、そうじゃない部分がかなりある。
この言葉の発祥であろう外資系企業など、英語ができる人が多そうな組織で、意外と「アルムナイ」が採用されているのだ。
英語を使いながら、同時に日本語ネイティブとしてカタカナ語を使いこなすというのは、言語のトレーニングとしてはなかなか高度なことなので、それはそれで立派な心がけだということもできる。
中には、メタタグ/検索結果画面上では「アラムナイ」「アルムナイ」「Alumni」「OBOG」の4種類を並べておき、実際のページでは「アラムナイ」「Alumni」「OB」の3種類を使っているところも。(参照
苦しいね。
外資系とはいえ、やっぱり日本なんだもんね。
各方面に気を遣わなくちゃいけない感が漂ってる。

そもそも欧米文化における「Alumni」と日本の「OBOG」は別のものなんだろうし、ましてこの「人脈をチャンスに!」な雰囲気をふんだんに含んだ人事・ネットワークの専門用語には、見た目に新しく、意味のわからないカタカナ語がピッタリなんだろう。
その線で行くと、「アラムナイ」は「Alumni」に近すぎるから落選で、あえて「アルムナイ」を選択しとく、というのはアリかもね。

そしてこの「アルムナイ」、どう読むのが正しいんだろう。
私は日本語の発音を調べることがしょっちゅうあるのだが、カタカナ語の発音は本当に見つけにくい。
「アルムナイ 発音」で探してもヒットしないし、動画で確認しても後ろに「~アワード」などがつかない単語での発音は見当たらなかった。
「アル\ムナイ」は「Alumni」に近すぎるから落選で、あえて「アルム\ナイ」か「アルムナイ ̄」ってなところかな。

というところまで考えてはみたものの、「アルムナイ」という語を私が使うことはないだろう。
字面としても、音としても、どうにも気持ちが悪いからね。
「有る」に「無」に「無い」って、どっちやねん。
過去の所属にも、あんまり興味ないしね。

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