愛着

蒸し暑さと無縁で過ごせる幸運と、それを手放すことになる予感と。

日本からはすでに暑くなっているらしい情報が届く。
たぶん湿度もかなりあるのだろうと思う。
大陸のアジアに住む友人たちからは、信じられないほど暑いらしい話を聞く。

不便や不都合や、いろいろある中で、なんだかんだ言いながらも私が今いるところに住み着き、長く居座ることができた要因の一つに、気候があると思う。
冬が長く、日が短く、寒く、雪が多いこの地域の気候は、たぶん一般的には人気がない方なんだろうけど、私にはこれ以上ないほどピッタリだったと思う。

血の気が少なく根性がない私は、寒さで多少緊張感があるぐらいじゃないと機能しない。
湿度に弱く、すぐぐんにゃりしてしまう私は、食器や洗濯物が怖いほど早く乾く、カラカラな中、温かいお茶をがぶがぶ飲むのがちょうどいい。
エアコンなしで暮らすと体調が良いこともわかった。

太陽が苦手で引きこもりな私にとって、寒さや雪で閉じ込められるのはむしろ好都合。
庭や家のメンテナンスに興味がない私にとって、全部おまかせでやってもらえるのも好都合。
生活の知恵を駆使するのが得意な私は、停電や車が出せない場合にも別に困らない。
ちびっこ好きな私には、子どもスキー場隣接というロケーションは最高。

住むことが決まってからしぶしぶ地図を広げて場所を確認し、嫌すぎて詳しく調べることもできず、結局よくわからないままとりあえずスタートを切ったわりに、うまいこと行ったよね。
本当に幸運だったと思う。

最近はよくこの部屋から引越していく夢を見る。
離れがたいんだろうなと思う。
私には珍しく、愛着というものを感じているんだと思う。

でもねぇ、しょうがないよね。
時は流れているんだもんね。

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