「ストーーーップ」

上級コーチ講座で、はじめてのトレーニングを体験。

今日のテーマは「Powerful questions」。
で、これまでにやってきたような、1人ずつが1対1のセッションをやってみせて他の人はひたすら聞き、終わってから評価・提案する方法ではなく、みんなで参加して、聞きながら、評価・提案しながら進めていくセッションをやってみましょう、ということになった。

たまたま私がコーチ役に当たったので、講師Rを相手に、私は普通にセッションをやっていく。
途中で突然Rが「ストーーーップ」と叫ぶ。
そしたらオーディエンスである他の受講生たちが「自分なら次にこの質問をする」というのを発表する。
出てきた案を参考に、セッションを再開。
コーチ役の私は、みんなが出してくれた質問のどれを、どの順番で、どのタイミングで使うか考えながら進める。
またRが「ストーーーップ」と叫ぶ。
それを繰り返して、一通りのセッションを作る。

この方法がRのオリジナルなのか、コーチ養成ではよくあるものなのかわからないが、アクティビティをリードするRの技術力がすごい。
実話の相談を持ちかけて、リアルに感情を動かしつつ、コーチからの質問に対してリアルに考えを巡らせつつ、急に「ストーーーップ」と叫んで役割を講師に切り替え、オーディエンスから出た案に対して「うん、それはいいわね」とか「うーん、それはどうかな」とかフィードバックをして、また受講生役に戻る。

あんまりすごいので、終わった後Rに聞いてみた。
あの切り替えは、どうなってんの?
相談は実話だし、感情や思考は演技じゃないし、本当に、どうなってんの?

Rの答えは「うーん、まぁそういう役割だからねぇ」という程度のものだった。
「ただ、エピソードそのものを実話にしているというのは、そうでなければみんなのトレーニングにならないと思うから。
私がセッションの中で実際に考え、感じるところをみんなに感じ取ってもらって、その上でどう導いていくかを体験してもらわないと、意味がない」。

うーむ。
なんというか、ありがたいことだね。
そしてこの「ストーーーップ」なトレーニングはすごく効果的だと思う。
これまでには、1対1のデモンストレーションの他、1対全員で、リレー方式でコーチングを施すというのもやったことがあるけど、今回の方法は、そのどれよりも落ち着いて考えながらできるし、都度都度、目の前に可能な限り多くの選択肢を並べた上で、その中から最適と思われるものを選んで使っていく感覚が、実際のコーチング・セッションで求められるアドリブ力を上げるのに、ものすごく役立つ気がする。

これ、会話力を上げる練習に応用できそうだなぁ。
受講生何人かのグループで、そのうちの1人に会話させて、「ストーーーップ」をかけて、他のみんなから「自分ならこの後、こう言う」案を出してもらって、会話を再開させる。
1人の英会話をみんなで育てる、みたいな授業ができるかもな。
会話の相手をしながら、良きところで「ストーーーップ」とやるのは、特に中盤以降、技術が要るけど、うまくできればこの体験は確実に受講生のためになる。

ふむ。
考えてみよう。

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