音楽

音楽の検索って大変なのね。

私は日々言葉を扱い、言葉について調べている。
1日のうちに検索する言葉は何個ぐらいかなぁ。

そういう日常なので、言葉の検索がいかに素晴らしく高度に発達していて、さらに日進月歩、秒進分歩であることはよく承知している。
だからこそ、言葉以外の検索をしようと思うと大変だなぁと強く思う。
過去には絵(参照)やモノ(参照)の検索に手間取ったことがあった。
今日は音楽。

現在、日本語字幕をつけているあるTEDxの講演の中で、実験に使われた音楽の一部を紹介する場面があった。
講演者の言う曲名では曲の特定ができず、翻訳者とともに「謎ですねぇ」ということになった。

実はこの講演、他にもツッコミどころが満載。
大物プロフェッサーとTEDxの組み合わせではありがちなことだ。
講演に慣れていない人なら登壇前にしっかり原稿チェックをするし、本家TEDならリハーサルを含む綿密な準備段階でチェックが入るんだろうけどね。

とはいえ、これに限らず講演のツッコミどころのほとんどは、講演の元になっている論文を読むなど、言葉の検索でつぶせる。
今回の講演もこれでほとんどが解決した。
が、音楽だけが残った。
どうにか文字方面から解決しようと思ったのだが、あいにく論文には補足資料がついていないし、他の場所で言及されている資料を見ても、むしろ曲名と年の不一致など誤記が見つかったりはしたけど、手がかりになる情報がない。

仕方がないので講演者の発言を頼りに2曲に絞って聴いてみる。
うーむ、ちょっと違うみたい。
音楽家の友人たちに投げて、「違う」ということは確定したが、正解はわからないまま。
まぁ講演内容を揺るがすほど大事な情報じゃないし、字幕では深く追及されないかたちで収めましょうかね、ということになった。

が、少し時間を置いて、演奏者を変えてみることを思いついた。
で、別の楽章を含めて聴いたら、ようやく「これじゃね?」という部分が見つかった。
確認のため、音楽家の友人に送って聴いてもらうと「ブラボー!ドンピシャ。よく探りましたね。すごいなあ」とのお返事。
よかったよかった。

それにしても、音楽の検索って大変。
巷には鼻歌から曲名を探し当てるアプリもあるらしいけど、やっぱり精度的に、少なくとも今のところは言葉の検索とは比べ物にならないレベル。

さらに、音楽の検索は私の脳的にもかなりしんどい。
今回やってみてわかったのだが、私は音楽を聴く力がとても弱い。
歌詞のないクラシック音楽は特にツラい。
すぐ飽きて、早送りして、疲れて、イヤになる。
聴くポイントがわかっていないのだろう。

同じ脳でも、英語か日本語の会話や講演なら何時間でも平気。
日英以外の知らない言語だと比較的飽きやすいが、音楽ほどではない。
このあたり、脳方面、言語方面、教育方面で研究に使えそうだよね。
実験あったら協力します。

ちなみに、こういうのを「音痴」って言うんだっけ?と思ったが違った(参照)。
「講演中に流れたたった5-6秒の音楽を聴いて同じものを探し当てられるのが音痴のわけない」と言われた。
だとすると、私のこの音楽を聴く力の弱さに名前はないのかな。
あ、また言葉の方へ行っちゃった。

ところで「音痴」ってのは差別に当たらないのかな、と思ったが、これも違うみたい。
意味的にも、字面的にも、イマドキの日本人なら噛みつきそうなのに。
普段はカタカナだからいいのかな。
って、また言葉の方へ行っちゃった。

そしてこのブログ記事を書く間に検索した語は8個でした。

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