季節差

日本とアメリカの季節の違いを1年でいちばん感じる時期。

Summer はアメリカで最も人気のある季節。
特にニューヨークのように冬が長くて厳しい地域ではSummer は明るく、まぶしく、待ち遠しく、常に恋われている感じ。

たとえばSpring という季節は日本の春ほど人気がなく、長くうんざりするような冬と、みんなのアイドルSummer の間にある短い時期でしかない。
そりゃ冬よりは明るさや暖かさがあるからマシだけど、雪がとけてぬかるみだらけで、あまり美しい季節ではない。

そこへ行くとSummer は色とりどりの花が咲き、木々や芝生の緑があふれ、河や湖でボートに乗ったり釣りをしたり、庭ではバーベキューをしたり水着で日焼けを楽しんだり、週末ごとにさまざまなイベントにでかけたり、遠出をしたり、夜8時ごろにようやく日が暮れたら、ルーフトップで一杯やったり、それはそれは、もう、楽しいことが満載なのだ。
まさにTHE best time。

そしてこの時期を逃したら、またすぐに冬が来てしまう。
雪や氷によって道路が閉鎖されたり、停電や交通事故が起きたり、夕方にはすっかり暗くなったりするに決まっている。
だからこそ今のうちに楽しもうという気持ちが高まる。

Summer とは、公式には6月20日前後のSummer solstice(夏至)から9月20日前後のFall equinox(秋分)の前まで。
一般には5月の最終月曜日のMemorial Day から9月の最初の月曜日Labor Day まで。
ただ、私の周りには学校関係者が多いので、カレンダーが8月になると新学期に向けての動きが活発になり、気分的には7月が終わると「Summer は終わったね」となる。

だから日本の友人などから、7月も下旬になって、「この夏は帰ってくるの?」と尋ねられる頃には、こちらのSummer はほとんど終わっている。
実際、留学生などが一時帰国するのは、航空運賃の都合もあって5-6月が多いので、7月中旬にはすっかり帰国を終えて、留学生たちがアメリカへ戻ってきているということが多い。

さらにこのお盆の時期には、もちろんお盆休みはないし、すっかり通常営業で忙しくしている人が多いから、日本のニュースを見て「あ、そうか。日本は休みか」と思ってもすぐに忘れてしまって、日本とのメールやメッセージのやりとりで、頻度や量がどうもイレギュラーだなぁと思ってから「あ、そうか。日本は休みか」と思い出す、という具合。
で、また忘れていて、たとえば高校野球のニュースなんかを見て「あ、そうか」となる。

猛暑や熱中症のニュースは、文字や数字では知っているし、スカイプでリアルタイムに体験談を伝えてもらう機会もあるけど、感覚的にはわからない。
たとえ私が体験したことを刻銘に覚えていたとしても、日本の夏は私が参加しそびれている間にずいぶん暑くなってしまったようだから、過去の記憶は役に立たないだろう。

日本の夏まっさかりな様子を見聞きすると、その「やっと休みが来た!」「イベント盛りだくさん!」という勢いや活気が感じられ、それがこちらの5月下旬ごろの様子と重なる。
そして、「あぁ、もう3ヶ月も経ってしまった」と思う。
1年でいちばん、「海の向こう側」を感じる時期。

この感覚は、いずれ日本へ戻ったら忘れてしまうのかな。
それとも、6月の梅雨時に“Summer まっさかり”を思い出し、ようやく連休になった頃には“Summer の終わり”を思い出すかな。
このソワソワするような、焦りのような、喪失感のような感覚をうらやましがったり、懐かしがったりするのかな。

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