「やさぐれる」

「やさぐれる」って、何?

アメリカに住んでいる日本人たちと話していて、「『やさぐれる』って英語で何?」「っていうか『やさぐれる』ってどういう意味?」という話題になったのだが、「なるほど、そういえば」と考え始めた頃には別の話題に移ってしまった。

というわけで、改めて考えてみた。

ひとまず、意味から。

やさ‐ぐ・れる
1. 家出する。宿無しの状態でふらふらする。
2.《「ぐれる」と混同したものか》すねる。ふくれる。また、無気力で投げやりになる。
『goo辞書/デジタル大辞泉』(参照

やさぐれる
すねること、自暴自棄になること。
『日本語俗語辞書』(参照

2006年に連れてきた『広辞苑 第五版(電子版)』に載っていなかったので調べたら、どうやら当時、『広辞苑』を含むいくつかの辞書には「やさぐれる」が載っていなかったらしいことがわかった(参照)。
『三省堂国語辞典』は「やさぐれる」を2008年出版の第六版に「俗語・若者語」として新たに収録した(参照)。

続いて、語源。
「やさ」は「鞘(さや)」の反転で、刀の刀身部分を入れる「筒」の意味から「家」。
「ぐれ」は外れること。
家出することや家出人を「やさぐれ」と言った。
『語源由来辞典』(参照

『日本国語大辞典』には「やくざ・不良仲間の隠語」、『日本俗語大辞典』には「テキヤ・不良のことば」という説明があるらしい(参照)。

で、「る」を付けて動詞化して、さらに「ぐれる」という音から不良っぽいイメージが強化されて、現代語の「やさぐれる」になったらしい。
元々「不良のことば」だったものに、さらに不良っぽさが付くって、おもしろいね。

で、さてさて。英語。
以下、検索結果。

やさぐれる
1. to sulk; to be peevish
2. (orig. meaning) to run away from home
『Weblio/Electronic Dictionary Research and Development Group』(参照

やさぐれ
1. runaway (child)
2. apathy; carelessness
『Weblio/Electronic Dictionary Research and Development Group』(参照

“carelessness” がピンと来ないけど、他はまずまず。
様子として表に現れてる部分の訳としてはこんなもんかな。
もう一歩、心のすさみ感がほしい。
これは日本文化における「ワル」のイメージから説明しないと難しそうだねぇ。

日本語の「英語でなんていうんでしょう?」(参照)や、英語の「What does やさぐれ mean?」(参照)などの質問サイトには辞書以上の情報はほぼなし。
まぐれ当たりっぽいけど、”to be an outlaw” (参照)は意外とアリかも。

ちぇ、なんだよ。スッキリしねぇなぁ。
どうせ日本語の英語訳なんてそんなもんだぜ。
あーあ、やめたやめた。

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