米仏文化比較

アメリカとフランス、というか、ニューヨークシティとパリを比べてみる。

滞在わずか80時間ほど、しかもそのうち約10時間は学会でこもってたけど、それなりに土地勘もついてきたし、人々の動きに混ざれるようになった。
地下鉄は便利で乗り換えもスムーズ。
こういうヨソモノ受け入れ体制が整っているのはニューヨークもパリも同じ。

天気が良い日はみんな外に出たいみたい。
このへんも、同じ。
絵画や音楽、演劇など、芸術が身近なのも似てる。

大きく違うところは、まずパリには喫煙者が多いこと。
女性のスモーカーが目立つような気がするのは、吸い方が派手だからかしら。
男性は、まぁ普通に吸ってるけど、女性は、腕を大きく動かして、ぷゎーってやってる感じ。

それからパリは道がグニャグニャなので、わかりにくい。
マンハッタンのダウンタウンより迷子になりやすい気がする。
プラザごとに道を確認しておかないと、知らないうちに目的の方向から逸れて行ってしまう。
不慣れな観光客があふれているのはニューヨークもパリも同じだけど、立ち止まって道を尋ねてる/教えてる人たちを見かける頻度はパリの方がうんと高いように思う。

全体的に、パリの人たちの方がのんびりしてる。
歩くのもゆっくりだし、レストランなどの放っとかれ具合からしても、そう思う。
これを「トロい」と見るか「エレガント」と見るかは好みの問題かしらね。

交通を含むルール的なことが雑というか緩い感じなのもこれに関係があるのかな。
空港の様子や街にいる警察官の佇まいには、ニューヨークの威圧的なピリピリした感じがない。
もちろん日本の「おまわりさん」ほどフレンドリーじゃないけど、パリの警察はニューヨークの警察ほど怖いものではなさそう。

私はフランス語がわからないので、言語的な比較はできないが、フランス人のコミュニケーションはやや協調型かな。
みんなで一緒につくる型のアジア人ほど密着してはいないが、分担型のアメリカ人よりは近距離で、かぶせ気味、踏む込み気味のやり取りをしてるかな、という印象。
これを「親切」と見るか「おせっかい」と見るかもまた好みの問題かしらね。

パリの人たちはニューヨークの人たちよりもじもじしてる。
これもまた、「奥ゆかしい」「まどろっこしい」など、形容の仕方は好みによるだろうね。
狭い道で追い抜きたくても声をかけたりせず、相手が気づくのを待ってる感じ。
特に男性がそうかな。
文化という意味では男性は女性より保守的なので、違いが明確に出やすいのかも。

もじもじと言えば、顕著なのは子ども。
私は相変わらずチビッコに見つめられやすい体質だが、パリの子たちは私が視線に気づいて反応すると、恥ずかしがってうつむいたり、隠れたりする。
同じ状況でもニューヨークの子なら「やっと気づいたか」って感じだもんね。
このあたり、日本の子は両方のタイプがいるけど、アメリカ化が進んできているように思う。

パリ流が好きな人にとってパリは「おしゃれ」「優雅」「粋」「人情味がある」で、ニューヨークは「図々しい」「厚かましい」「グイグイ」「冷たい」「気が利かない」なんだろうし、ニューヨーク流が好きな人にとってパリは「我が強い」「いちいち面倒くさい」「いいかげん」でニューヨークは「わかりやすい」「手っ取り早い」「付き合いやすい」「気楽」なんだろうね。

“真実”は複数なり。

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