『“美しい瞬間”を生きる』

『“美しい瞬間”を生きる』を読んだ。

TEDx でのトーク(参照1 参照2)を通じて知った向田麻衣さん。
このたび、友人のおかげで直接お話を聞くことができそうなので、その予習も兼ねて本を読んでみた。

うーん。
そっかぁ。

この本はU25 | SURVIVAL MANUAL SERIES (参照)のひとつで、若い人が自分の将来を考える際に読むことを想定しているらしい。
つまり向田さんは「年上のおねえさん」なわけで、後から来る若者に向けてメッセージを送っている。

だからかな。
彼らより年上の私は、なんというか、親心のような、ハラハラするような、胸が苦しくなるような思いがした。

ちょうどまたVulnerability のことを考えていたので、改めて、「Vulnerable になれる勇気(参照)」と「感受性の豊かさ」には相関関係があるんだなぁと思った。
五感をフル活用し、アンテナを高く立て、裸の自分をさらけ出す。
そのリスクが取れる人は魅力的で美しい。
そういう人は人に愛され、人を集め、人を動かす。
その経験によってその人はまた一層魅力的で美しくなり、細やかな心遣いはその細やかさを増し、深い愛情はその深さを増す。

それはとても素晴らしいことなんだけど、向田さんのはちょっと度を越している気がして心配になる。
こんなにも五感を酷使し、あらゆる物事を深く繊細にキャッチしていたら、日々触れるものが多すぎて、彼女の感性は休む暇がないのではないかと思う。
「別れは小さな死のようだ。」(Loc. 508)
「(自分を極めていく)と決めた人にだけ見えるものがある。それって、与えられた命を生きるということそのものだと感じる。」(Loc. 565)
「あなたは、もっとずっと遠くまで行ける。」(Loc. 629)
「真実の言葉を話すときに、私の声は、ものすごくよく通る。」(Loc. 664)

きっとものすごくカミサマに見込まれた人なのだろう。
彼女には、彼女にしか見えないものを見て、それを他の人に伝える仕事が与えられている。
カミサマの目に狂いはない。
でも、たまには少し手加減してあげてほしいと思ってしまう。
ご本人はそんなこと、望まないかもしれないけど。

向田麻衣. (2014). “美しい瞬間”を生きる[電子版]. ディスカヴァー・トゥエンティワン.

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