日本製ガラケー

日本製ガラケーを海外に連れ出して、日本の英語教育を憂う。

私はアメリカに住みながら、ずっと日本の携帯電話を持っている。
最初のうちは「明日にも挫折してすぐ帰国だ」と本気で思っていたからね。
旅行に行くのに携帯を解約していく人、いないでしょ。
そんな感じだった。

で、まぁ7年半も経って、さすがに海外旅行と同じとは思っていないんだけど、年に2-3ヶ月帰国もするし、各種割引により、私が携帯を持っていることはさほど影響がなさそうな気配なので、緊急連絡用的に、そのまま持っている。
アメリカにいる間、使うことはほぼないんだけどね。

いちおう海外で使えるモデルなんだけど、このガラケー、日本を一歩出ると、ダメダメになっちゃう。

いま使っているのは2011年末に機種変更したものなんだけど、コイツ、一年のうち半分以上時差ボケしてる。
私は待ち受けに現地と日本の2つの時刻を表示しているのだが、東海岸と日本の時差が14時間で固定されているので、夏時間の間は1時間ズレてしまうのだ。
『サマータイムON』という思わせぶりな設定はあるのだが、そこで設定しても待ち受けには反映されない。
別のメーカーだった先代、先々代ではこの問題はなかった。

この件については翌2012年春、夏時間が始まったときにお客様センターに連絡したのだが、内容がなかなか伝わらず困ってしまった。
なにしろ、『サマータイムON・OFF』は現地時刻が日本の場合、つまり日本に携帯があって、相手側の時間を変更するのにはちゃんと機能するため、日本にいるうちはこの不具合が起きないのだ。

私はオペレータ経験もあるので、これがマニュアルに載っていない、稀な案件であることはわかる。
メーカーでさえ気づいてなくても不思議じゃない。
だから問い合わせではなく、端末のバグを報告している旨を明確にして、なるべく丁寧に説明したのだが、「日本はサマータイム非導入国であるため、時刻の調整は必要ないと存じます」というトンチンカンな回答をいただき、最終的には、「こちらでは再現が確認できず明確なご案内を行うことができません」(原文ママ)ということで終わった。

しょうがないから3-11月の夏時間の間は台北時間を表示して日本時間を確認している。

毎週水曜日の早朝に4通連続で届くメールは、いろいろやっても配信が止まらない。
発信元は空欄で、最初の数ヶ月はメール内容が文字化けだった。
毎週同じ時間帯に同じ文字列の文字化けが、同じ順番で4通届いて気持ち悪かった。
そのうち、文字化けは解消されて、それが携帯電話会社発信のサービス案内メールであることがわかった。

帰国中、他の問い合わせがあったついでに、携帯電話会社に尋ねてみた。
止めようがないものなら最初からそう言ってくれればいいんだけど、「これでたぶんよろしいかと」という方法をいくつか教えてくれる。
うーん、それは全部やって、全部ダメなんですよ。
その後、予想どおりのたらいまわしに遭い、こんなレア案件で時間を使うのも不毛だろうから、途中で「もういいです」となったんだけど、あとでわざわざ担当者から電話がかかってきて、「これで解決すると思われますのでお試しください」と新たなブロック方法を教えてくれた。

で、やってみたけど案の定、解決されず。
今週もおなじみの4通が無事に届いた。
報告すればまた丁寧に謝られて、最終的には、「こちらでは再現が確認できず明確なご案内を行うことができません」となるだけだろう。
着信音を消しておけば、ただ届く分には特に問題はないので、放ってある。

他にも「できる」と言われたことができなかったり、日本では再現が確認できず明確な案内を行うことができかったはずなのに、テキトーに案内しちゃったらしい件がちょいちょいある。
もう報告も問い合わせもしない。

“なんでも英語教育に結びつける病”の私の目には、これもまた日本の特徴のように見える。
日本国内で開発され、世界に通用すると信じられていることは、日本から一歩出ると機能しない。
英語もそう。文化や習慣などの理解もそう。
教わったとおりやったんですけど?と問い合わせすると、「こちらでは再現が確認できず明確なご案内を行うことができません」。

グローバル化に乗り遅れまいとがんばる日本。
できないなら「できない」と、意味がわからないなら「わからない」と、最初から言っとくれ。

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