資格依存

「最近はよく『TOEICよりTOEFLだ』と言われますが、どう思いますか?」と聞かれた。

かつて英語の資格といえば英検が唯一絶対だった。
みんなが一斉に英検を受け始め、ひとつでも上の級に合格するためにがんばった。
やがて、神様扱いだった1級合格者が増えてくると、ある疑問がわいてきた。
「英検1級を取っても、思ったほど英語できてなくない?」。

そうか、英検じゃダメなんだ。
それでは、というわけでTOEICが登場した。
みんなが一斉にTOEICを受け始め、1ポイントでも高いスコアをマークするためにがんばった。
やがて、神様扱いだったTOEIC満点が増えてくると、ある疑問がわいてきた。
「TOEICで満点を取っても、思ったほど英語できてなくない?」。

そうか、TOEICでもダメなんだ。
じゃあTOEFLなんじゃない?
今、ここまで来たわけだね。

ここから先は何を出そうか。
通訳や翻訳の資格?GRE?外国の大学院の学位?
おんなじことの繰り返し。
ついには日本中に、英語学かなんかのPhDを持った人がうじゃうじゃ。
で、「PhDを取っても、思ったほど英語できてなくない?」って言うようになるのかしら。

そうなる前に「あ、そういうことじゃないんだ」って気づくかな。
『TOEICよりTOEFLだ』。
そういうことじゃないんだよ。
外国語は、資格を取ったぐらいでできるほど簡単じゃない。
ナメてもらっちゃ困る。

“資格依存” への 3 件のフィードバック

  1. 私、英語の資格はな~んにも持ってません。
    資格というものに、ほとんど興味なしです。TOEIC と TOEFL の違いも、実は全然わかってません。
    でも、40代の頃は仕事 (もろに外資系でした) でも、それなりに使い物になってたよなあ。
    (今はだいぶ衰えたと思いますが)

  2. そういうのもアリですね。ただ、気の毒なことに、今は「会社の方針で仕方なく…」という場合も多いのです。就職や昇進にTOEICのスコアが影響するという、その構造がおかしいのですが、異議を唱えるのは就活生や会社員には難しいため、今日のような状態になっています。
    TOEIC900点をあっさり取って、報奨金の100万円を社長に突き返すぐらいのことができる日本人がいてもよさそうに思うのですが、なかなか。
    で、会社員じゃない私が代わりに異議を唱えてみたというわけです。おせっかいなのです。

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