虚言癖

嘘をつきやすい人のことを考える。

『虚言癖』というのは俗語であって、人格障害などの病的な症状とは区別されているようだ。
ウィキペディアによるとその原因は「虚栄心や自惚れ」「劣等感」。
ひどくなると「空想の自分像との同一視」をしたり、「現実認識に支障が出る」こともあるらしい(参照)。

うん、心当たりが数人。
以下、毎度おなじみ素人の個人的で無責任な感想。

この人たちの特徴は初対面での印象が良いこと。
つきあいが長くなって振り返ると、印象の良さは初対面で最高点を記録し、あとは低下していくばかり。
ま、「虚栄心や自惚れ」を持った人が自分をよく見せようとし、その人について何の予備知識もない相手がそれを鵜呑みにすれば、第一印象では虚言側の圧倒的勝利となるのが当たり前。
そして時間が経ち、エピソードが蓄積されるとボロが出て、嘘がバレるから、評価が下がるのも当たり前。

このことは嘘をつきやすい人の側でも心得ているようで、彼らは常に新しい人との出会いを好む。
同じ場所に留まって新人が入ってくるのを待つより、自ら場所を移動して新しい人に会いに行くほうが効率がよいので、よく言えばフットワークが軽い。
旅先などでの期間限定的、表面的なつきあいを快適に感じる一方で、長く深いつきあいを構築しにくく、引越や転職によって、人間関係を更新したい願望を持ちやすい。

つまり、下がっていく一方の自分の評価に耐えられなくなり、それを一旦リセットして最高評価から再出発したくなる。
もともと「虚栄心や自惚れ」「劣等感」があるわけだから、自己評価は非常に高く、他人からの評価がそれに伴わないのは我慢ならない、というわけだ。
で、下がってきたらまたリセットする。
それを繰り返す。

新天地での第一印象づくりは経験を重ねるごとに巧くなるし、自分の語る嘘に本人も騙されてしまい、偽の自分像を真のものと信じて語るようになる。
そのため回を重ねるごとに第一印象はより良く、評価はより高くなるが、そのぶん急激に下落して、短期間のうちにまた居心地が悪くなる。
嘘のバレるペースが上がるから、転々とするペースも上がる。

嘘をつく人は、周りの人を疲れさせる。
「誇大自己的な嘘ばかりつく相手との会話は、嘘と分かっていてもその話に付き合わなければいけない状況が多く、強い精神的ストレスを伴う」(参照)。
そりゃそうだ。

嘘をつくのは、承認されたい、注目されたい、愛されたいという切実な思いの表れなのに、それとは裏腹に、一瞬集まった人たちがあっという間に去っていく。
楽しくて仕方がないハイの状態と、ひどく落ち込むローの状態との差が大きくなる。
自我を防衛しようとして、猜疑心や攻撃性が強くなる。
そのためにまた人が離れていく。

私のように器が小さいと、嘘につきあってあげることもできないし、長期にわたって騙されたフリをしている人たちにも呆れてしまうので、虚言癖のある人とは、その周辺も含めて丸ごと関わりを持たないようにしている。
私の手には負えないので、すみません。

カウンセリング等で改善されることもあるのかもしれないけど、“変わらない信者”(参照)なので、ねぇ。
少なくとも大人になっちゃったら厳しいんじゃないのかな。
対策があるとすれば、次世代に持ち越さないことぐらいじゃないの?
何度も書いているとおり(参照1 参照2)、子どもを寂しくさせるのは、本当に本当に罪が重い。

「虚言癖」への2件のフィードバック

  1. 鋭い分析。
    先日、知人ともその話題で話したんですが、いわゆる虚言癖の人の行動パターンは、「まったく同じ」 と言いたくなるほど共通していますね。
    つまり、ここに書かれている通りということです。

  2. お褒めにあずかり光栄です。
    それにしても、うーん、やっぱりそうですか。気の毒というか、虚しいことですね。

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